ビットコインの価格、実は「世の中のお金の量」がカギだった?初心者にもわかる「リクディティ」のお話
こんにちは!ブロックチェーン技術のニュースを、誰にでもわかるように解説する専門ブロガーのジョンです。
皆さんは、「ビットコインの価格って、一体どうして上がったり下がったりするんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?「人気が出たから?」「悪いニュースがあったから?」もちろん、それも理由の一つです。でも実は、もっと大きな「あるもの」が、ビットコインの価格に深く関わっているんです。
今回は、そのカギとなる「リクディティ」という言葉について、世界一やさしく解説してみたいと思います!
そもそも「リクディティ」って一体なに?
「リクディティ」なんて聞くと、なんだか難しそうですよね。でも、イメージはとてもシンプルです。
リクディティとは、一言でいうと「世の中に出回っているお金の量」のこと。経済全体を一つの大きな川だと想像してみてください。リクディティは、その川を流れる「お水の量」のようなものです。
- リクディティが多い状態: 川の水かさが増して、勢いよく流れている状態。つまり、世の中にお金がたくさんあり、人々や企業が投資や消費に積極的になっています。
- リクディティが少ない状態: 川の水が干上がって、流れが滞っている状態。つまり、世の中のお金が少なくなり、みんながお財布の紐を固く締めているイメージです。
経済の専門家たちは、この「お金の量」を測るために「M2(エムツー)」という指標をよく使います。これは、私たちが持っている現金や、銀行に預けている預金などを合計したもので、リクディティがどれくらいあるかを示す大切な数字なんです。
リクディティが増えると、なぜビットコインの価格が上がるの?
では、この「世の中のお金の量(リクディティ)」とビットコインが、どうして関係あるのでしょうか?元記事では、この関係がビットコインの価格を動かす非常に重要な要因だと指摘しています。その仕組みは、こんな感じです。
ステップ1:世の中にお金がジャブジャブに溢れる
まず、FRB(アメリカの中央銀行、日本でいう日本銀行のようなものです)をはじめとする世界の中央銀行が、景気を良くしようとして世の中にお金の供給量を増やすことがあります。これを「金融緩和(きんゆうかんわ)」と呼びます。すると、市場にはお金が溢れ、リクディティがとても高い状態になります。
ステップ2:余ったお金の「置き場所」を探し始める
人々や企業の手元には、たくさんのお金が余ります。でも、ただ銀行に預けておくだけでは、インフレ(物価が上がってお金の価値が下がること)で目減りしてしまうかもしれません。そこで、みんなはそのお金をどこかに投資して、価値を増やそうと考え始めます。
ステップ3:ビットコインが魅力的な投資先に
ここで注目されるのが、ビットコインです。ビットコインの最大の特徴は、発行される上限枚数が2100万枚と決まっていること。中央銀行が好きなだけ刷れる国の通貨とは違い、「希少価値」があるため、価値が薄まりにくい資産だと考えられています。お金がジャブジャブに溢れている状況では、この「数が限られている」という性質が、とても魅力的に映るのです。
この流れをまとめると、以下のようになります。
- ① 中央銀行がお金の供給を増やす(リクディティが増加)
- ② 市場にお金が溢れ、投資家がそのお金の置き場所を探す
- ③ 発行枚数が限られているビットコインが、価値の保存先として魅力的になる
- ④ ビットコインに資金が流れ込み、需要が高まって価格が上昇する
元記事が指摘しているように、実際に過去のビットコイン価格が大きく上昇したタイミングは、世界的にリクディティ(M2)が拡大していた時期と、驚くほど重なっているんです。
まとめ:ジョンからの視点
この「リクディティ」という視点は、ビットコインを理解する上で本当に面白いなと感じます。ビットコインの価格は、単に仮想通貨の世界だけの出来事で決まるのではなく、世界経済全体の大きな「お金の流れ」に直接影響されているんですね。
これからは、経済ニュースで「中央銀行が金融緩和を…」といった言葉を聞いたときに、「お、これは世の中のお金の量が変わる話だな。もしかしたらビットコインの価格にも影響があるかも?」と考えてみると、より一層ニュースを深く楽しめるようになるかもしれませんよ。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Why Liquidity Matters More Than Ever For Bitcoin
