ノルウェーの会社がビットコインを大量購入!?K33の計画をわかりやすく解説します!
こんにちは、ブロックチェーン案内人のジョンです!
最近、「ある会社がビットコインをたくさん買うらしいよ!」なんてニュースを耳にした方もいるかもしれませんね。今回は、主にノルウェーで事業を展開するK33という会社がビットコイン(インターネット上で使えるデジタルなお金の一種)の購入計画を発表したニュースについて、ブロックチェーン(情報を安全に記録・管理する新しい技術)って何?という初心者の方にも分かりやすくお話しします。
「ビットコインってよく聞くけど、会社が買うってどういうこと?」そんな疑問もスッキリ解消していきましょう!
ニュースの主役「K33」ってどんな会社?
まず、今回のニュースの中心となっている「K33」について簡単にご紹介します。
K33は、ノルウェーに本社機能の一部を持つ、デジタル資産(インターネット上の財産のようなもの)やブロックチェーンに関する調査や分析、そして関連サービスを提供している会社です。特に、暗号資産(あんごうしさん、ビットコインもこの一種です。国や銀行に縛られずに使えるのが特徴です)の市場分析では、業界でも注目されている存在なんですよ。記事によると、K33 ABというスウェーデンの公開会社(株式市場で株が取引されている会社)を通じて今回の動きがあるようです。
そんな専門家集団であるK33が、自分たちの会社のお金でビットコインを買うと発表したので、話題になっているんです。
どれくらいのビットコインを買うの?
K33が計画しているのは、最大で1,000ビットコイン(BTC)の購入です。
「1,000ビットコイン」と言われても、ピンとこないかもしれませんね。ビットコインの価格は常に変動していますが、仮に1ビットコインが1000万円だとすると、1,000ビットコインはなんと100億円にもなります!これはかなりの金額ですよね。
(※実際の購入時の価格によって総額は変わります。これはあくまで例えです。)
報道によると、K33はすでにこの計画の一環として、最初に10ビットコインを購入したとのこと。本気度がうかがえますね!
なぜ会社がビットコインを?「ビットコイン財務戦略」の狙いとは?
では、なぜK33のような会社がビットコインを購入しようとしているのでしょうか?記事には「Bitcoin Treasury Strategy(ビットコイン財務戦略)」という言葉が出てきます。
「財務戦略(ざいむせんりゃく)」というのは、会社が持っているお金(資産)をどうやって安全に保管し、将来のためにどう活用していくか、という計画のことです。多くの会社は、銀行預金や国の債券(国が発行する借用書のようなもの)など、比較的安全とされる方法でお金を管理しています。
しかし、最近では、K33のように「会社の資産の一部としてビットコインを持とう!」と考える企業が少しずつ増えてきています。これには、いくつかの理由が考えられます。
- 将来的な価値の上昇への期待: ビットコインが将来もっと価値を持つと信じている。
- インフレへの備え: 世の中のモノの値段が上がり、現金の価値が実質的に下がってしまうこと(これをインフレと言います)への対策として、ビットコインに注目している。
- 新しい資産クラスへの投資: 株や不動産など、伝統的な投資対象とは異なる新しいタイプの資産として、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)に加えることでリスクを分散させようとしている。
K33はデジタル資産の専門家ですから、ビットコインの将来性や可能性を高く評価しているのかもしれませんね。
購入資金はどうやって?「株式発行」の仕組み
大きな買い物ですから、そのお金をどうやって準備するのかも気になりますよね。
K33は、今回のビットコイン購入資金などを調達するために、「株式発行(かぶしきはっこう)」という方法を使います。具体的には、約8500万スウェーデンクローナ(SEK、スウェーデンの通貨単位で、日本円にすると約12億円くらいです ※2024年6月現在の為替レートで大まかに換算した場合)規模の新しい株式を発行する計画だそうです。
「株式発行」とは、会社が新しい「株(かぶ:会社の所有権の一部を表す証明書のようなもの)」を作り、それを投資家(お金を出してくれる人や会社)に買ってもらうことで、資金を集める方法です。投資家は、その会社が成長して株の価値が上がることを期待して株を買います。
つまり、K33は「これから私たちはビットコインを持つなどして成長しますよ!だから私たちの新しい株を買って応援してください!」と投資家にお願いして、その資金でビットコインを買おうとしているわけですね。
このニュース、私たちに関係ある?
「K33という会社がビットコインを買うのは分かったけど、それって私たちに何か関係があるの?」と思う方もいるかもしれません。
直接的に私たちの生活がすぐに変わるわけではありませんが、このようなニュースはいくつかの点で興味深い動きと言えます。
- 企業によるビットコイン保有の広がり: これまでビットコインは個人投資家が中心でしたが、企業、特にK33のような「公開会社(株式市場で株が取引されている会社)」が資産としてビットコインを持つ動きが少しずつですが出てきています。これは、ビットコインが社会的に少しずつ認められてきている証拠の一つかもしれません。
- 市場への影響の可能性: 大きな会社がまとまった量のビットコインを購入すると、ビットコインの価格に影響を与える可能性があります。また、他の会社も「うちもビットコインを持とうかな」と追随する動きが出てくるかもしれません。
- ブロックチェーン技術への関心の高まり: ビットコインのニュースを通じて、その背景にあるブロックチェーン技術(情報を安全かつ透明に記録・共有できる仕組み)にも関心が集まるきっかけになるかもしれません。
すぐに大きな変化はなくても、こうした動きが積み重なることで、将来的にはお金のあり方や投資の選択肢に影響を与えていく可能性があります。
ジョンより一言
今回のK33のニュース、いかがでしたでしょうか?専門的な会社が自社の資産としてビットコインを持つというのは、なかなか興味深い動きですよね。まだまだビットコインやブロックチェーンの世界は新しいことばかりですが、こうして企業が真剣に向き合い始めているのを見ると、未来の可能性を感じます。これからも、難しい専門用語はなるべく使わずに、皆さんに最新情報をお届けしていきますね!
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
K33 Announces Plans To Purchase Up To 1,000 Bitcoin