履歴書に「AIスキルあり」と書くだけでOK？就職・転職で今、本当に求められていること
こんにちは！AI技術について、誰にでも分かりやすく解説するブログライターのジョンです。
最近、就職や転職活動をしていると、「AIスキル歓迎」なんていう言葉をよく見かけませんか？「AIなんて、専門家じゃないと無理だよ…」「プログラミングとかできないとダメなんでしょ？」と、不安に感じている方も多いかもしれません。
でも、ご安心ください。実は、多くの企業が求めている「AIスキル」は、皆さんが想像しているよりもずっと身近なものかもしれません。今回は、最新の求人データから見えてきた、今本当に求められている「AIスキル」の正体について、分かりやすく解説していきますね！
求人広告の「AIスキル」、その意外な正体とは？
アメリカのIT業界団体CompTIA（コンピティア）が過去1年間の求人データを分析したところ、非常に興味深い事実が浮かび上がってきました。それは、企業が求めているのは「AIをゼロから開発するスキル」ではなく、「AIを上手に『使う』スキル」だということです。
これって、何かに似ていると思いませんか？
そう、昔の求人票でよく見かけた「ワード、エクセルが使える方」という条件です。
かつては、パソコンで文書を作成したり、表計算をしたりするスキルは特別なものでした。しかし、今ではほとんどのオフィスワークで「できて当たり前」の基本スキルになっていますよね。AIも、それと同じ道を歩み始めているのです。
つまり、企業は「AIという新しい便利な道具を使って、仕事の効率を上げたり、新しいアイデアを出したりできる人」を求めている、ということなんです。
じゃあ、具体的にどんなスキルを身につければいいの？
「AIを使うスキルと言われても、具体的に何をすれば…？」と思いますよね。大丈夫です。今から始められる、具体的な3つのポイントをご紹介します。
- 1. 上手な「質問力」（プロンプトエンジニアリング）
AI、特にChatGPTのような文章を作るAIは、こちらからの「指示」や「お願い」の質によって、返ってくる答えのレベルが全く変わります。この指示のことを「プロンプト」と呼びます。例えば、ただ「マーケティングについて教えて」と聞くのではなく、「30代女性向けの化粧品をオンラインで売るための、効果的なSNSマーケティングのアイデアを5つ、具体的な投稿例と一緒に提案してください」とお願いする方が、ずっと役立つ答えが返ってきます。このように、AIに的確な指示を出す技術（プロンプトエンジニアリング）は、これから非常に重要になります。 - 2. AIツールの得意・不得意を知ること
AIは万能ではありません。素晴らしい文章を書いてくれたり、複雑なデータを要約してくれたりする一方で、時々もっともらしい「ウソ」をつくことがあります（これを「ハルシネーション」と言います）。また、最新の情報は持っていなかったり、専門的すぎる分野は苦手だったりすることも。大切なのは、AIを「完璧な先生」ではなく、「すごく優秀だけど、たまに間違うことがあるアシスタント」と捉えることです。AIの答えを鵜呑みにせず、必ず自分で事実確認（ファクトチェック）をする習慣をつけましょう。 - 3. 自分の仕事にどう活かすか考える力
これが企業が最も見ている部分かもしれません。あなたが今している仕事や、これから就きたい仕事の中で、「AIを使えば、この作業がもっと楽になるな」「AIにアイデア出しを手伝ってもらったら、もっと面白い企画が生まれそう」と考える力です。
例えば、- 営業担当者なら、顧客へのメールの文面をAIに下書きしてもらう。
- 企画担当者なら、イベントのキャッチコピーの案を100個出してもらう。
- 事務職なら、長い会議の議事録をAIに要約してもらう。
このように、自分の業務にAIを組み込んで、生産性を上げる方法を考えられる人が、これからの時代に求められる人材なのです。
「AIを使いこなせる」は、新しい”当たり前”のスキルに
ここまで読んでみて、いかがでしたか？「AIスキル」と聞くと身構えてしまいますが、その正体は「新しい便利な文房具を使いこなす能力」のようなものだ、と考えると、少しハードルが下がりませんか？
プログラミングの知識がなくても、AIを開発できなくても大丈夫。大切なのは、AIというアシスタントと上手に付き合い、自分の仕事や生活をより良くしていくことです。
まずはChatGPTのような無料のツールに、「今日の夕飯の献立を、冷蔵庫にある豚肉と玉ねぎを使って考えて」と話しかけてみる、そんな小さな一歩からで全く問題ありません。ぜひ、楽しみながらAIに触れてみてくださいね。
筆者のひとこと
僕が社会人になった頃は、まだ「パソコンが使える」ことが一つのスキルでした。それが今や当たり前になったように、AIも数年後には「使えて当たり前」の存在になっているでしょう。これは仕事を奪われるという怖い話ではなく、面倒な作業をAIに任せて、人間はもっと創造的で楽しい仕事に集中できるようになる、素晴らしいチャンスだと僕は思っています。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
Want a job? Just put ‘AI skills’ on your resume