プログラマーの相棒「VS Code」がAI機能でさらに進化!Copilotがもっと使いやすく?
こんにちは、AI技術をわかりやすく解説するブログライターのジョンです!
多くのプログラマーに愛用されている、マイクロソフト製のテキストエディタ「Visual Studio Code」(ビジュアル・スタジオ・コード、略してVS Code)に、新しいアップデート(バージョン1.102)がやってきました。今回のアップデートでは、特にAIアシスタント機能である「GitHub Copilot」が大きくパワーアップしています。
「プログラミングは難しそう…」「AIって何をしてくれるの?」と感じている方も、大丈夫です!今回の変更点が、私たちのプログラミング体験をどう変えてくれるのか、一緒に見ていきましょう。
GitHub Copilotがもっと身近に!ソースコード公開の大きな意味
今回のアップデートで最も注目すべきニュースの一つが、AIプログラミングアシスタント「GitHub Copilot Chat」の「オープンソース化」です。
まず、GitHub Copilotが何かというと、あなたがコードを書いているときに、AIが「次はこんなコードはどうですか?」と提案してくれたり、チャットで質問するとプログラムを書いてくれたりする、まるで「賢い助手」のような機能です。
そして、「オープンソース化」というのは、このCopilot Chatを動かしているプログラムの設計図(ソースコード)を、誰でも自由に見たり、改良したりできるようにインターネット上で公開することです。これは、私たち利用者にとって、とても大きな意味を持ちます。
- 透明性の向上: AIがどのように動いているのか、その「中身」を見ることができるので、より安心して使えるようになります。
- コミュニティによる改善: 世界中の開発者が「もっとこうしたら良くなるのでは?」とアイデアを出し合い、機能を改善していくことができます。
- 学習の機会: AIを使ったツールがどう作られているのかを学ぶ絶好の機会となり、新しいAIツールの開発につながるかもしれません。
これまで「魔法の箱」のように感じられたAI技術が、みんなで育てていける「開かれた道具」になった、と言えるでしょう。
AIとの対話がさらにスムーズに!Copilotチャットの新機能
Copilotとの対話機能(チャット)も、より使いやすく進化しました。具体的な改善点を見てみましょう。
- 使うAIモデルを選べるように: AIには様々な「脳みそ」(言語モデル)があり、それぞれ得意なことが違います。今回のアップデートで、チャットの目的ごとに、どのAIモデルを使うか指定できるようになりました。
- 自分だけの「カスタムモード」作成: 「ブログ記事の下書き用モード」や「プログラムの間違い(バグ)を見つける専門モード」など、特定の作業に特化した自分だけのチャットモードを作れるようになりました。これにより、AIとのやり取りがもっと効率的になります。
- コマンドの自動承認: チャットでAIにお願いしたPCへの命令(ターミナルコマンド)を、安全なものなら自動で実行してくれる設定が追加されました。
- 質問の編集と再送信: 一度AIに送った質問を、後から少し修正してもう一度送り直せるようになりました。ちょっとした言い間違いを直すのに便利ですね。
これらの改善によって、AIとの対話がより自然で、目的に合ったものになりそうです。
AIを賢くする新ルール「MCP」とは?
さて、少し専門的な話になりますが、今回のアップデートで「MCP(Model Context Protocol)」という技術のサポートが本格的に始まりました。これもAIの進化にとって重要な一歩です。
「MCPって何?」と思いますよね。簡単に言うと、「AIに仕事を頼むときの、情報の渡し方のルール」のことです。
例えば、料理人に「美味しいカレーを作って」とお願いする場面を想像してみてください。ただお願いするだけより、「今日はシーフードの気分で、辛さは中辛、じゃがいもは大きめに切ってほしい」といった詳しい情報(これが文脈(コンテキスト)です)を伝えた方が、理想のカレーが出てきやすいですよね。
AIも同じで、的確な答えを出すためには、質問の背景にある「文脈」がとても重要です。MCPは、この「文脈の伝え方」を標準化(=共通のルールを決める)するための仕組みなんです。
このルールが整備されたことで、VS Codeの中で様々なAIツールが、もっとスムーズに、賢く連携して動けるようになります。まさに、AIアシスタントたちのチームワークを向上させるための重要な土台作りと言えるでしょう。
その他にも嬉しい改善点
大きな変更の他にも、日々の使い勝手を良くする細かいアップデートがいくつかあります。
- Windows版で、ウィンドウの枠の色をOSの設定と同じ色にできるようになりました。
- 設定画面の検索で、AIによる検索結果と通常の検索結果を簡単に切り替えられるようになりました。
- 実行中の複数の作業(タスク)を、一度にすべて再実行できる便利なコマンドが追加されました。
地味に見えるかもしれませんが、こうした改善が積み重なって、より快適な開発環境が作られていくのですね。
筆者のひとこと
今回のアップデート、特にCopilot Chatのオープンソース化は大きな一歩だと感じます。AI技術が一部の専門家だけが使う「魔法」ではなく、みんなで中身を理解し、育てていける「道具」に変わっていくようで、とてもワクワクしますね。これから世界中の開発者によって、どんな便利な使い方が生まれてくるのか、本当に楽しみです。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Visual Studio Code bolsters Copilot Chat, MCP support