ビットコインが不動産の価値を奪う?未来の「資産」のカタチをのぞいてみよう
みなさん、こんにちは!ブロックチェーン技術をわかりやすく解説するブログライターのジョンです。
突然ですが、「価値のある資産」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?多くの方が「土地」や「家」といった不動産をイメージするのではないでしょうか。昔から「不動産は手堅い資産だ」と言われてきましたよね。
でも、もし海外で「ビットコインが不動産の価値を吸い取っている」という見方が出ているとしたら、ちょっと驚きませんか?今回は、この刺激的なテーマについて、初心者の方にもわかるように、じっくりと解説していきたいと思います。
なぜ、これまで不動産は「最強の資産」だったのか?
まず、ビットコインの話をする前に、なぜ不動産がこれほどまでに価値のある資産とされてきたのか、簡単におさらいしましょう。理由は大きく3つあります。
- 「モノ」として存在する安心感:土地や建物は、実際に目で見たり、手で触れたりできます。この「実体がある」という事実が、人々に大きな安心感を与えてきました。
- 数が限られている希少性:地球上の土地の面積は決まっていて、無限に増やすことはできません。数が限られているからこそ、価値が保たれやすいと考えられてきました。
- インフレに強い:インフレ(世の中のモノやサービスの値段が全体的に上がること)が起きると、現金(日本円など)の価値は実質的に目減りしてしまいます。一方、不動産の価格はインフレにあわせて上昇する傾向があるため、資産価値を守る手段として重宝されてきました。
こうした理由から、不動産は長い間「価値を保存するための最適な場所」と考えられてきたのです。
実はたくさんある?不動産が抱える「弱点」
しかし、そんな「最強」に見える不動産にも、投資対象として見たときにはいくつかの弱点が存在します。
- すぐにお金に換えにくい(流動性が低い):家や土地を売りたいと思っても、買い手を見つけて、契約し、手続きを終えるまでには数週間から数ヶ月かかります。急にお金が必要になったときに、すぐに現金化するのは難しいのです。
- 維持コストや手数料が高い:不動産を持っているだけで、毎年、固定資産税がかかります。また、建物の修繕費や管理費も必要です。売買する際には、不動産会社に高額な仲介手数料を支払わなければなりません。
- 場所に縛られる:不動産の価値は、その場所の経済状況や人口、さらには自然災害のリスクなどに大きく左右されます。特定の場所に価値が固定されてしまうのは、リスクとも言えます。
- 分割して売買しにくい:例えば「1000万円分の土地が欲しい」と思っても、ちょうど良い物件が見つかるとは限りません。また、持っている家の一部、例えば「リビングだけ売る」といったことは不可能です。
ビットコインは不動産の弱点をどう「解決」するのか
さて、ここからが本題です。冒頭の「ビットコインが不動産の価値を吸い取っている」という言葉は、一体どういう意味なのでしょうか。これは、先ほど挙げた不動産の弱点を、ビットコインがことごとく解決してしまうという点に注目した表現なのです。
ビットコインは、インターネット上に存在するデジタルな資産(暗号資産とも呼ばれます)です。不動産と比較すると、以下のような驚くべき特徴を持っています。
- いつでもどこでも、すぐに売買できる:ビットコインは、スマホやパソコンがあれば24時間365日、世界中の誰とでも売買が可能です。不動産とは比べ物にならないほど、すぐにお金に換えることができます(これを「流動性が非常に高い」と言います)。
- 信じられないほど小さく分割できる:不動産と違い、ビットコインは非常に小さく分割して買うことができます。例えば「1000円分だけ買う」ということも可能です。これにより、誰でも少額から資産を持つことができます。
- 維持コストがほとんどかからない:ビットコインには、不動産のような固定資産税や修繕費は一切かかりません。デジタルな金庫(ウォレットと呼ばれます)に入れておけば、基本的にはコストはゼロです。
- 発行枚数が決まっている「デジタルな希少性」:不動産の価値が「土地の有限性」から来ていたように、ビットコインにも希少性があります。ビットコインは、プログラムによって発行される上限が2100万枚と厳密に決まっているのです。これ以上増えることは絶対にありません。このデジタルな希少性が、価値の保存機能として注目されています。
つまり、「価値を吸い取る」というのは、これまで「価値の保存先」として不動産に投資されていたお金が、より効率的で便利なビットコインへと少しずつ流れ始めている、という状況を比喩的に表した言葉なのです。
まとめ:未来の資産の主役はどっち?
もちろん、この記事は「不動産の価値が完全になくなる」と言っているわけではありません。人々が住む場所としての不動産の重要性は、これからも変わらないでしょう。
しかし、「投資対象」として、つまり「自分の資産価値を長期的に守り、増やしていくための場所」として考えたとき、ビットコインという非常に強力な選択肢が登場した、ということです。物理的な制約から解放されたデジタルな資産が、私たちの「価値」に対する考え方を根本から変えようとしているのかもしれませんね。
筆者のひとこと
僕もこの記事の元ネタを読んだとき、「なるほど!」と深く納得しました。これは不動産かビットコインか、どちらか一方が優れているという単純な話ではなく、私たちの資産の「選択肢」がテクノロジーによって豊かになった、ということなんですね。デジタルな世界が新しい「価値のカタチ」を生み出していく様子をリアルタイムで見られるのは、本当にエキサイティングなことだと感じます。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Bitcoin Is Draining The Value Out Of Real Estate