絶好調の株式市場。この「上昇列車」を止めるものは一体何?
こんにちは、ジョ恩です!
最近の株式市場を見ていると、まるで止まることのない力強い列車のように、ぐんぐん前に進んでいるように感じますよね。自分の資産が増えていくのを見るのは嬉しいものですが、同時に「この勢いは、いつまで続くんだろう?」と少し不安に思う方もいるかもしれません。
まさに、元記事のタイトルが問いかけているように、「この列車を止めるものは何なのか?」。そして、「このサイクルは、どうやって終わりを迎えるのか?」というのは、多くの投資家が抱く疑問です。
今回は、このテーマについて、初心者の方にも分かりやすく解説していきたいと思います!
そもそも「市場サイクル」って何?
まず、大切なことからお話ししますね。株式市場は、一直線に右肩上がりに進み続けるわけではありません。経済と同じように、市場にも「サイクル」と呼ばれる波があります。
- 好景気(強気相場):経済が活発で、企業の業績も良く、株価が全体的に上昇していく時期。まさに「上昇列車」が走っている状態です。
- 不景気(弱気相場):経済が停滞し、企業の業績が悪化し、株価が下落していく時期。列車が減速したり、一時的に停車したりするイメージです。
歴史を振り返ると、市場はこのサイクルを何度も繰り返してきました。つまり、いつかはこの「上昇列車」もスピードを緩める時が来る、というのは自然なことなんです。
市場の「上昇列車」にブレーキをかける可能性のある要因
では、具体的にどのような出来事が、このサイクルの終わり、つまり「上昇列車のブレーキ」になるのでしょうか?一般的に考えられる要因をいくつか見てみましょう。
1. 金利の引き上げ
これは最も代表的な要因の一つです。景気が良くなりすぎると、物価が上がりすぎる「インフレ」という状態になることがあります。それを抑えるために、国の中央銀行(日本でいう日本銀行、アメリカでいうFRB)が金利を引き上げることがあります。
金利が上がると、企業がお金を借りにくくなったり、個人が住宅ローンを組む際の負担が増えたりします。つまり、経済全体の活動が少しクールダウンするんですね。企業の利益が伸び悩むという予測から、株価にとってはマイナスの要因となることがあります。
2. 予期せぬ経済ショック
世界では、私たちが予測できないような突然の出来事が起こることがあります。例えば、大きな紛争、パンデミック、自然災害などがそれに当たります。
こうした「ショック」が起こると、経済の先行きが急に不透明になります。将来がどうなるか分からないという不安から、多くの投資家がリスクを避けようと株を売り、それがきっかけで市場全体が下落することがあります。
3. 株価の「割高」感
市場がずっと好調だと、投資家の期待がどんどん高まり、熱狂的になることがあります。その結果、企業の実際の価値(稼ぐ力など)以上に株価が上がってしまうことがあります。これを「割高」な状態と呼びます。
風船がどんどん膨らんで、いつかパチンと割れてしまうのをイメージすると分かりやすいかもしれません。どこかのタイミングで、「今の株価は高すぎるんじゃないか?」と気づいた投資家が売り始め、それが連鎖的に広がることで、市場の調整(下落)が起こります。
じゃあ、私たちはどうすればいいの?
「じゃあ、そろそろ危ないから株を全部売った方がいいの?」と思うかもしれませんが、それは違います。大切なのは、「いつサイクルが終わるか」を正確に予測しようとしないことです。なぜなら、それを当てるのはプロの投資家でも不可能だからです。
私たち個人投資家が心に留めておくべきなのは、もっとシンプルで力強い戦略です。
- 長期的な視点を持つ:目先の市場の動きに一喜一憂せず、5年、10年といった長い目で資産形成を考えましょう。歴史的に見れば、市場は短期的な下落を乗り越えて成長を続けてきました。
- 分散投資を心がける:すべての資産を一つの株や国に集中させるのではなく、色々な種類の資産(株、債券など)や、色々な国や地域に分けて投資しましょう。これは「分散投資」といい、リスクを和らげる効果があります。卵を一つのカゴに盛らない、という格言の通りですね。
- 積立投資を続ける:市場が良い時も悪い時も、決まった額をコツコツと投資し続ける「積立投資」は、非常に有効な戦略です。株価が高い時には少なく、安い時には多く買うことができるため、平均購入単価を抑える効果が期待できます。
筆者ジョンより
市場が好調な時に「いつ終わるんだろう」と不安になるのは、とても自然な感情です。でも、大切なのは、市場のサイクルはごく当たり前の現象だと理解すること。そして、その終わりを予測するゲームに参加するのではなく、どんな状況でもぶれない自分の投資ルールを持つことです。しっかりとした計画があれば、市場の嵐も乗り越えられますよ。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
What Stops This Train?