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.NET CoreでDapper Plusを使う方法:高速データ操作の完全ガイド

Supercharge .NET Core Data Access: Bulk Operations with Dapper Plus

大量のデータを一瞬で!プロも使う「Dapper Plus」を初心者向けに解説します

こんにちは、AI技術ブロガーのジョンです!

皆さんは、ウェブサイトやアプリが、何千、何万というユーザー登録や商品情報の更新をどうやって一瞬で処理しているのか、不思議に思ったことはありませんか? こうした大量のデータを扱う裏側には、実はとても賢い技術が使われています。今日は、その中でも特にプロの開発者に人気のツール、「Dapper」とその強力な相棒「Dapper Plus」について、専門知識がなくても分かるように、やさしく解説していきますね。

そもそも「Dapper」って何?

まず、基本となる「Dapper(ダッパー)」からお話ししましょう。
プログラムがデータを保存したり読み込んだりするとき、通常は「データベース」という、巨大なデジタル整理棚のようなものを使います。しかし、プログラムが使う言葉(プログラミング言語)と、データベースが使う言葉(SQLなど)は少し違います。この二つの「言葉」をうまく通訳してくれるのが「ORM(オーアールエム)」と呼ばれるものです。

Dapperは、このORMの一種で、「マイクロORM」と呼ばれています。なぜ「マイクロ」かというと、非常に軽量で、動きが速いのが特徴だからです。基本的なデータの読み書き(専門用語でCRUD – 作成、読み取り、更新、削除と言います)を、とても効率的にこなしてくれます。

たくさんのデータベース(SQL Server, MySQL, SQLiteなど)に対応していて、多くの開発現場で頼りにされているツールなんですよ。

Dapperの弱点と、救世主「Dapper Plus」

高速で便利なDapperですが、実は一つだけ苦手なことがあります。それは、「一括処理(バルクオペレーション)」です。

例えば、「1000人の新しいユーザー情報を一度に登録する」とか、「500個の商品の価格をまとめて更新する」といった作業です。Dapperは一つ一つのデータを扱うのは得意ですが、こうした大量のデータをまとめてドン!と処理する機能は標準では持っていません。

そこで登場するのが、今回の主役である「Dapper Plus(ダッパー・プラス)」です!

Dapper Plusは、その名の通りDapperを拡張(プラス)してくれるライブラリで、Dapperが苦手だった一括処理を、驚くほど高速に実行できるようにしてくれます。これを使えば、大量のデータを扱う作業が劇的に楽になるんです。

Dapper Plusのすごい機能を見てみよう!

Dapper Plusをプロジェクトに追加すると(アプリをスマホにインストールするような感覚です)、いくつかの強力な命令が使えるようになります。ここでは代表的な4つの機能を見ていきましょう。

今回は、「著者」の情報を管理する、という設定で説明しますね。著者にはID、名前、住所、電話番号といった情報があるとイメージしてください。

1. データを一括で追加する (BulkInsert)

たくさんのデータを一度にデータベースへ追加したいときに使います。例えば、新しい著者のリストがあるとします。


// 新しい著者リストの例
List<Author> authors = new List<Author>()
{
    new Author() { AuthorId = 1, FirstName = "Joydip", LastName = "Kanjilal", ... },
    new Author() { AuthorId = 2, FirstName = "Steve", LastName = "Smith", ... }
};

// Dapper Plusで一括追加!
connection.BulkInsert(authors);

たったこれだけのコードで、リストに含まれる著者全員のデータが、一瞬でデータベースに登録されます。一つずつ登録する手間が省けて、とても速いんです。

2. データを一括で更新する (BulkUpdate)

すでにある複数のデータの情報を、まとめて変更したいときに便利です。例えば、「すべての著者の電話番号を空欄にする」という作業をやってみましょう。


// 1. まずデータベースから全著者のデータを取得
var data = connection.Query("Select * from Author").ToList();

// 2. 取得したデータの電話番号をすべて空にする
data.ForEach(x => x.Phone = string.Empty);

// 3. Dapper Plusで一括更新!
connection.BulkUpdate(data);

データベースから取ってきたデータの情報をプログラム上で変更し、BulkUpdateを実行するだけで、データベース内のすべてのデータが一度に更新されます。

3. データを一括で削除する (BulkDelete)

もちろん、削除も一括で行えます。「IDが1より大きい著者をすべて削除する」といった条件で、複数のデータをまとめて消すことができます。


// IDが1より大きい著者データを取得
var data = connection.Query("Select * from Author where AuthorId > 1").ToList();

// Dapper Plusで一括削除!
connection.BulkDelete(data);

この命令一つで、条件に合うデータがごっそり削除されます。これも非常に効率的ですよね。

4. データを賢く統合する (BulkMerge)

これは少し高度ですが、とても賢い機能です。「マージ」とは「統合する」という意味で、新しいデータと既存のデータをうまく一つにまとめてくれます。

例えば、手元に新しい著者のリストがあり、それをデータベースに反映させたいとします。このとき、もし同じ著者がデータベースに既にいれば情報を更新し、いなければ新しく追加する、といった複雑な処理を自動でやってくれるのがマージです。


// 元々データベースにあるデータ
var initialData = connection.Query("Select * From Author").ToList();

// これから追加・更新したい新しいデータ
var currentData = new List<Author>()
{
    new Author() { AuthorId = 3, FirstName = "Anand", ... },
    new Author() { AuthorId = 4, FirstName = "Rex", ... }
};

// Dapper Plusで賢く統合!
connection.BulkMerge(initialData, currentData);

BulkMergeを使うことで、データの状態を気にすることなく、常に最新の状態に保つことができるんです。

筆者のひとこと

今回ご紹介したDapper Plusは、まさに「縁の下の力持ち」といったツールです。普段私たちが使っているサービスが、なぜ大量のデータをスムーズに扱えるのか、その秘密の一端が垣間見えたのではないでしょうか。

複雑な処理をたった一行のコードで、しかも高速に実現してくれる。こうした賢いツールがあるからこそ、開発者はもっと創造的な作業に集中できるのだと思います。地味に見えるかもしれませんが、現代のテクノロジーを支える非常に重要な技術の一つですね。

この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
How to use Dapper Plus in .NET Core

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