メタバース情報局 ニュース:DeFiは複雑すぎる?ベトナムが未来を担う可能性とは?ハノイのイベントから紐解く! #DeFi #ベトナム #ブロックチェーン
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こんにちは、Web3ブロガーのJonです!
最近、X(旧Twitter)のタイムラインを見ていると、ある国の名前をWeb3関連の話題でよく見かけるようになりました。その国とは、ベトナムです。特に「DeFi(分散型金融)の未来はベトナムが作るかもしれない」といった声も聞こえてきます。
「え、どうしてベトナムが?」と驚く方もいるかもしれません。実は、ベトナムは今、世界で最もWeb3の普及と開発がアツい国の一つなんです。今回は、その理由を「過去」「現在」「未来」の流れで、信頼できる情報をもとに詳しく解説していきます!
過去:世界を熱狂させた「Axie Infinity」の衝撃
ベトナムのWeb3シーンを語る上で絶対に外せないのが、2021年に世界的なブームを巻き起こしたブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」の存在です。
当初、このゲームはベトナムのSky Mavisというスタジオによって開発されました。Axie Infinityは「Play-to-Earn(P2E)」という、「遊んで稼ぐ」モデルを世界に知らしめた立役者です。プレイヤーはゲーム内で獲得したトークンやNFT(非代替性トークン)を暗号資産取引所で換金し、現実世界の収入を得ることができました。
このP2Eモデルは、特に東南アジアで爆発的にヒットしました。Axie Infinityが生み出した経済圏は、多くの人々にとって単なるゲームの域を超え、一種の「仕事」として成立したのです。この成功は、ベトナム国内の若き開発者や起業家たちに大きな夢とインスピレーションを与えました。「自分たちも世界を変えるようなプロダクトを作れるんだ!」という自信が、国全体に広がった瞬間でした。これが、ベトナムがWeb3大国へと歩み出す大きなきっかけとなったのです。
現在:世界トップクラスの暗号資産普及率と開発熱
Axie Infinityが蒔いた種は、現在、見事に花開いています。ベトナムは、今や世界で最も暗号資産が普及している国の一つとして知られています。
驚異的な「草の根」での普及
ブロックチェーン分析企業であるChainalysisが発表した「2023 Global Crypto Adoption Index(世界暗号資産採用指数)」によると、ベトナムは草の根レベルでの暗号資産普及率において、インド、ナイジェリアに次いで世界第3位にランクインしています。2022年には1位を獲得しており、国民の間で暗号資産がいかに身近な存在になっているかが伺えます。
この調査は、単に取引高の大きさだけでなく、一般市民がどれだけP2P(個人間)取引所を利用しているかや、DeFiサービスを利用しているかなどを総合的に評価するものです。つまり、一部の富裕層や機関投資家だけでなく、ごく普通の人々が日常的に暗号資産に触れていることを示しています。
この背景には、ベトナムの人口動態が大きく関係しています。人口の約70%が35歳以下という非常に若い国であり、新しいテクノロジーに対する関心と適応能力が非常に高いのです。スマートフォン普及率の高さも、モバイル経由での暗号資産取引やDeFi利用を後押ししています。
Axieだけじゃない!世界で活躍するベトナム発プロジェクト
現在のベトナムは、Axie Infinityの成功に続く第2、第3のプロジェクトが次々と生まれています。代表的なものをいくつかご紹介します。
- Kyber Network (KNC): イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏がアドバイザーを務めたことでも知られる、有名なDeFiプロジェクトです。異なるブロックチェーン上のトークンを交換できる「KyberSwap」というDEX(分散型取引所)を提供しており、DeFiの黎明期から業界を支えてきた存在です。
- Ninety Eight (旧Coin98 Finance): 以前はCoin98として知られていましたが、現在はNinety Eightとしてリブランディングしています。複数のブロックチェーンに対応したウォレット「Coin98 Wallet」や、ポートフォリオ追跡ツールなどを提供する、まさにDeFiの「総合プラットフォーム」です。多くのチェーンに対応する利便性から、世界中のユーザーに利用されています。
- Verichains: ブロックチェーンのセキュリティ監査を手掛ける企業です。2022年に起きたRonin Network(Axie Infinityのサイドチェーン)のハッキング事件の調査にも協力するなど、高い技術力でWeb3エコシステムの安全性を支えています。
これらのプロジェクトに共通しているのは、世界レベルの技術力とプロダクト開発力です。ベトナムは、単なるユーザー市場としてだけでなく、イノベーションを生み出す開発拠点としても、その存在感を強めているのです。
未来:規制の明確化が鍵を握るDeFiハブへの道
過去の成功と現在の熱狂を踏まえ、ベトナムのWeb3、特にDeFiの未来はどうなっていくのでしょうか。Looking ahead(今後の展望)として、いくつかのポイントが挙げられます。
政府の姿勢と規制の動向
これまでのところ、ベトナム政府は暗号資産に対して明確な法的枠組みを定めていませんでした。しかし、この状況にも変化の兆しが見られます。最近では、ベトナムの財務省が関連省庁と協力し、暗号資産の法的枠組みを構築するよう指示されたとの報道がありました。
これは非常に重要な一歩です。予想される展開としては、今後、投資家保護やマネーロンダリング対策を目的とした規制が整備されていくと考えられます。規制が明確になることは、短期的には一部の事業者にとってハードルになるかもしれません。しかし長期的には、国内外の大手企業や機関投資家が安心してベトナム市場に参入できる環境が整うことを意味します。これにより、エコシステムはさらに健全に、そして大規模に成長していく可能性があります。
政府自身も「国家デジタル変革プログラム」を推進しており、ブロックチェーン技術を優先分野の一つとして挙げています。このことからも、国としてテクノロジーの可能性を認識し、育成していこうという強い意志が感じられます。
DeFiイノベーションの中心地へ
若く、ダイナミックで、技術力のある開発者コミュニティ。そして、世界トップクラスの暗号資産ユーザーベース。この2つが揃っているベトナムは、新しいDeFiアプリケーションを開発し、テストし、世界に広めていくための理想的な環境と言えるでしょう。
今後は、GameFi(ゲームと金融の融合)やSocialFi(ソーシャルメディアと金融の融合)といった、よりマスアダプション(大衆への普及)を意識した分野で、ベト’ナム発の革新的なサービスが登場することが期待されます。
規制という最後のピースがはまれば、ベトナムがアジア、ひいては世界のDeFiハブとして機能する未来は、決して夢物語ではないかもしれません。
ベトナムの若いエネルギーと、困難を乗り越えてきた歴史が育んだハングリー精神は、Web3という新しいフロンティアと非常に相性が良いように感じます。規制の動向を含め、ベトナムがDeFiの未来をどう形作っていくのか、これからも注目していきたいと思います。
この記事は、以下の公開情報を参照し、筆者がファクトチェックのうえで構成したものです:
- Why Vietnam Might Just Build the Future of DeFi
- The 2023 Global Crypto Adoption Index: Central & Southern Asia and Oceania Lead the Way in Grassroots Crypto Adoption
- Kyber Network Official Website
- Ninety Eight Official Website
