メタバースに「自分」を連れて行こう!~アバターの未来とは?~
こんにちは、メタバース案内人のジョンです!
最近よく耳にする「メタバース」、なんだか難しそう…と思っていませんか?
でも、実はもっと身近で楽しい世界が広がっているんですよ。今回は、そのメタバースで「あなた自身」となる「アバター」について、そして、そのアバターがもっと自由に、もっと便利になるための新しい動きについて、初心者の方にも分かりやすくお話ししますね!
そもそも「アバター」って何?
まず、「アバター」という言葉から説明しましょう。
アバターとは、メタバースのようなデジタルの世界で、あなたの分身となるキャラクターのことです。ゲームやSNSで自分のアイコンやキャラクターを選ぶような感覚ですね。このアバターを通じて、メタバースの中で移動したり、他の人とおしゃべりしたり、様々な体験をすることができるんです。
今のメタバース、ちょっと不便なところも?
メタバースは、たくさんの会社やグループが、それぞれ独自の素晴らしい仮想空間(バーチャルワールド)を作っています。例えば、A社が作ったメタバース、B社が作ったメタバース…といった感じです。
今のところ、多くの場合、A社のメタバースで使っていたお気に入りのアバターを、B社のメタバースにそのまま連れて行くのが難しいんです。
想像してみてください。お気に入りの服を着てAデパートに行ったけど、隣のBスーパーに行くには、一度全部着替えないといけない…みたいな感じです。ちょっと面倒ですよね?
自分の分身であるアバターも、行く場所によっていちいち変えなければいけないとしたら、せっかくのメタバース体験も少し窮屈に感じてしまうかもしれません。
そこで注目されるのが「標準化(ひょうじゅんか)」!
そこで、「これじゃあ、もっとたくさんの人にメタバースを楽しんでもらえない!」と考えた人たちがいます。
彼らが進めているのが、アバターに関する「標準化(ひょうじゅんか)」という取り組みです。
「標準化」とは、簡単に言うと「共通のルールを作りましょう」ということです。例えば、私たちが使っている乾電池。単3形なら、どのメーカーの乾電池を買っても、同じ単3形の機器で使えますよね?あれも、大きさや電圧などの「標準」が決まっているからなんです。
アバターの場合も同じで、アバターの体のつくりや、どうやって動くか、といった基本的な部分に共通のルール(標準)を設けることで、「相互運用性(そうごうんようせい)」、つまり、どこのメタバース空間でも同じアバターが使えるようにしよう!という動きなんです。
アバターの標準化が進むと、どんないいことがあるの?
では、アバターの標準化が進むと、私たちにとって具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
- 1.お気に入りのアバターをどこへでも!
これが一番大きなメリットかもしれません。一度作った、あるいは手に入れたお気に入りのアバターを、様々なメタバースサービスで使えるようになります。それぞれのサービスごとに新しいアバターを用意する必要がなくなるので、とっても便利ですよね! - 2.アバターを作る人たち(ベンダー)も安心!
標準化というと、「みんな同じようなアバターになっちゃうの?」と心配する人もいるかもしれません。でも、大丈夫!標準化はあくまで基本的な「仕組み」の部分。アバターを作る会社やクリエイターさんは、引き続き独自のIP(知的財産権:アイデアやデザインなどの権利のこと)を活かして、個性的で魅力的なアバターを作り続けることができます。そして、その素敵なアバターが、より多くの場所で活躍できるようになるのです。 - 3.メタバースがもっと豊かに!
アバターが自由に行き来できるようになると、新しいメタバースのサービスや体験も生まれやすくなります。「このアバターなら、うちのサービスでも使えるようにしよう!」と考える開発者も増えるでしょう。結果として、私たちユーザーは、もっと多様で面白いメタバース体験ができるようになるはずです。
どんな人たちが標準化を進めているの?
このアバターの標準化は、世界中の色々な組織や企業が協力して進めています。記事で触れられている主な団体をいくつか紹介しますね。
- MSF (Metaverse Standards Forum – メタバース標準化フォーラム)
その名の通り、メタバース全体の標準を作るために集まった団体です。たくさんの企業や専門家が参加して、どうすればもっと使いやすいメタバースになるか、話し合っています。 - IEEE (アイ・トリプル・イー – Institute of Electrical and Electronics Engineers)
こちらは、電気・電子技術に関する世界最大の専門家組織です。実は、私たちが普段使っているWi-Fiの技術規格なども、このIEEEが決めているんですよ。メタバースを支える技術についても、標準作りに貢献しています。 - VRM (ブイアールエム)
VRMは、特に3Dアバターのためのファイル形式(コンピューターで扱うデータの種類のこと)の一つです。「このVRMという形式で作られたアバターなら、色々なVRアプリやメタバースで使いやすいですよ」ということを目指して作られました。まさに、アバターの相互運用性を高めるための具体的な取り組みの一つと言えます。
これらの団体が協力して、例えばアバターの「体型(ボディタイプ)」といった基本的な要素から、共通のルール作りを進めているんです。
これからのメタバース体験はどう変わる?
アバターの標準化が進むことで、将来的には、まるで自分のSNSアカウントのプロフィール画像を変えるような手軽さで、メタバースでの自分の姿を選び、色々な世界を冒険できるようになるかもしれません。
メタバースへの入り口がもっと簡単になり、自分らしい表現ももっと自由にできるようになる。そんな未来が近づいているのは、とてもワクワクしますね!
ジョンより一言:
今回の「標準化」のニュース、ちょっと専門的に聞こえるかもしれませんが、実はメタバースがもっとみんなにとって身近で、使いやすいものになるための大切な一歩なんです。自分の分身がいろんな世界を自由に行き来できるようになったら、どんな新しい体験が待っているか、想像するだけで楽しみですね!
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Taking Yourself Into the Metaverse