プログラマーの味方、VS Codeが進化! AIともっと仲良くなれる新機能って?
皆さん、こんにちは! AI技術について初心者の方にも分かりやすく解説するブログへようこそ。ナビゲーターのジョンです。
今日は、世界中のプログラマーさんたちに愛用されている「Visual Studio Code」(ヴィジュアル・スタジオ・コード、略してVS Code)という、いわば超高機能なメモ帳みたいなソフトの最新アップデート(バージョン1.101、2025年5月版だそうです!)についてお話しします。
このVS Code、実はAI(人工知能)ともっともっと仲良くなるための、すごい新機能をたくさん搭載してきたんですよ。「AIって何だか難しそう…」と思っている方も、この記事を読めば「へぇ~、そんなことができるようになるんだ!」ってワクワクしてもらえるはずです。それでは、一緒に見ていきましょう!
そもそも「AIともっと仲良くなる」ってどういうこと? 秘密は「MCP」にあり!
今回のVS Codeのアップデートで、一番注目したいのが「MCP(モデル・コンテキスト・プロトコル)」という技術への対応が、ぐーんとパワーアップしたことなんです。
「え、MCPって何…? まるで秘密の呪文みたい…」って思ったあなた、大丈夫ですよ! MCPは、全然むずかしいものじゃありません。
例えるなら、MCPは「AIとアプリがスムーズに会話するための共通語」みたいなものです。
最近よく耳にする「賢いAI」(文章を作ったり、質問に答えたり、プログラムのアイデアを出してくれたりするAIのことですね)が、私たちが使っているアプリの状況をちゃんと理解して、的確なお手伝いをするためには、「今、何についての話をしているのか」「どんな情報が必要なのか」といった「文脈(コンテキスト)」がとっても大切なんです。
MCPは、この「文脈」をAIに分かりやすく、そして効率的に伝えるための「お約束事」や「ルール」を定めたもの。これがあるおかげで、色々なアプリが同じ方法でAIに情報を渡せるようになるので、AIはもっとたくさんの場所で、もっと賢く活躍できるようになるというわけです。VS CodeがこのMCPをしっかりサポートすることで、プログラマーさんたちはAIの力を借りて、もっと楽に、もっと創造的にお仕事ができるようになるんですね。
VS Code 1.101でMCPサポートはどう進化したの? 具体的に見てみよう!
では、今回のVS Codeのアップデート(バージョン1.101)で、このMCPを使ったAI連携機能がどんなふうに便利になったのか、具体的にご紹介しますね!
1. AIへの「お願い(プロンプト)」がもっと簡単に!
「プロンプト」というのは、AIに対する「お願い」や「指示」のことです。例えば、料理のレシピをAIに考えてもらうときに、「鶏肉を使った、30分でできる簡単な和食レシピを3つ教えて」とお願いするのがプロンプトですね。
今回のVS Codeでは、チャット画面から「スラッシュコマンド」(キーボードの「/」を入力して使う命令のこと。例えば /explain
と入力すると、選んだコードについてAIが説明してくれたりします)を使って、AIに「このプログラムのこの部分、どういう意味?」とか「こんな機能を作るコードの例を教えて!」みたいなお願いが、もっと手軽にできるようになりました。まるで、いつもそばにいてくれる優秀なアシスタントに、サッと指示を出すような感覚で使えちゃいます。
2. AIが参考にする「情報(リソース)」の扱いが超便利に!
AIが賢く、そして的確に働くためには、色々な「情報(リソース)」を参考にする必要があります。例えば、AIに新しい機能のアイデアを出してもらうときに、関連する既存のコードや設計資料などが「リソース」にあたります。
今回のアップデートで、MCPを通じてAIが使った情報(例えば、プロジェクト内の特定のファイルの内容や、エラーメッセージなど)をチャット画面で見たり、後で参照できるように保存したり、さらには「この情報も参考にして、もっといい提案をしてね!」とAIに簡単に渡せるようになりました。これでAIは、より文脈に合った、より的確なアドバイスやコードを提案してくれるようになるんです。
3. MCPサーバーがAIに「ちょっと試してみて」とお願いできるように(実験的!)
これは少し専門的なお話かもしれませんが、「サンプリング」という機能も実験的にサポートされました。これは、MCPサーバー(AIに情報を渡したり、AIからの指示を受け取ったりする、いわばAIとアプリの橋渡し役のコンピューターのことです)が、AIに対して「こういう条件で、ちょっといくつかパターンを試してみてくれる?」といったリクエストを送り返せるようになるんです。これにより、AIとのやり取りがより柔軟で、双方向なものになる可能性を秘めているんですよ。
4. セキュリティも安心!認証が必要なMCPサーバーにも対応
会社やサービスによっては、大切な情報を守るために、ユーザー認証(IDとパスワードなどで本人確認をすること)が必要なMCPサーバーを使っている場合があります。今回のVS Codeは、そういった認証が必要なMCPサーバーにもきちんと対応しました。これで、より安全な環境でAI連携機能を利用できるようになるので、プログラマーさんも安心してAIの力を借りられますね。
5. 開発者さん向け:MCPサーバーのチェックが簡単に
もしあなたが「自分でMCPサーバーを作って、AI連携をもっと便利にしたい!」と考えている開発者さんなら、嬉しいお知らせがあります。開発モードを有効にすることで、作ったMCPサーバーがちゃんと期待通りに動いているかを確認する「デバッグ」という作業が、以前よりも簡単になりました。これで、新しいAI連携ツールの開発もスピードアップしそうです。
6. VS Codeの「拡張機能」でMCPサーバーを仲間入り!
VS Codeには、「拡張機能」といって、ユーザーが自分の好みに合わせて便利な機能を追加できる素晴らしい仕組みがあります。今回のアップデートで、この拡張機能を作る人たちが、自分の拡張機能の中にMCPサーバーを組み込んだり、あるいは他の場所にあるMCPサーバーを自動で見つけてきて接続したりできるようになりました。これにより、特定のプログラミング言語やフレームワークに特化したAIアシスタント機能など、AI連携の可能性がもっともっと広がっていくことでしょう!
ほかにもある!VS Code 1.101の嬉しい新機能
MCP関連の強化以外にも、VS Code 1.101には、プログラマーさんたちの毎日をちょっと快適にする新機能や改善点がたくさん盛り込まれています。いくつかピックアップしてご紹介しますね!
- チャットで使うAIツールの「道具箱」を自分で作れるように!
チャット形式でAIとやり取りするときに使う「ツール」(AIができることの種類、例えば「コードを生成するツール」「バグを見つけるツール」など)を、自分でグループ化して「ツールセット」として定義できるようになりました。これによって、例えば「ウェブデザイン作業用ツールセット」や「データ分析用ツールセット」のように、特定の作業をするときに関連するツールだけをサッと有効にしたり無効にしたりできるので、より効率的にAIを活用できます。 - プログラムの変更履歴がもっと見やすく!
「ソース管理グラフ」という、プログラムがいつ、誰によって、どのように変更されたかの履歴を見る画面があります。ここで、過去の特定の変更点を選ぶと、その変更に関連するファイルなどがすぐに表示されるようになりました。プログラムの歴史を追いかけるのが、これまでよりずっと楽になりますね。 - Pythonのお試し実行画面でもコード補完が!
プログラミング言語のPython(パイソン)を、ターミナル(文字で命令を打ち込む画面)でちょっと試しながら動かす「REPL(レプル)」という使い方があります。このREPLセッション中でも、コードを入力している途中で「次はこれかな?」と候補を出してくれる「言語サーバー補完」という便利な機能が使えるようになりました。Pythonを勉強中の方にも嬉しい機能ですね! - プログラムの「タスク」実行時のルール設定が細かく!
プログラムの中で色々な処理(タスク)を実行させることがありますが、そのタスクがたくさん同時に動こうとしたときにどう振る舞うか(例えば、新しいタスクを待たせるか、古いタスクを止めるかなど)を、「InstancePolicy(インスタンスポリシー)」という設定で細かく決められるようになりました。
筆者ジョンより一言
今回のVS Codeのアップデート、特にMCP関連の強化は、AIがプログラマーにとってますます身近で、頼りになる「相棒」のような存在になっていくための大きな一歩だと感じました。
AIというと、どこか遠い存在だったり、難しそうに感じたりするかもしれません。でも、こうして私たちが普段使っているツールが進化することで、専門家でなくてもAIの素晴らしい力を借りやすくなるのは、本当に嬉しいことですね。これからも、AI技術が私たちの生活や仕事をどんなふうに豊かに変えていくのか、ワクワクしながら見守っていきたいです!
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Visual Studio Code bolsters MCP support