えっ、いつものブラウザがAIで進化？Microsoft Edgeのすごい機能とは
みなさん、こんにちは！AIと聞くと「なんだか難しそう…」「自分には関係ないかな？」なんて思っていませんか？でも、実は私たちのすぐそばで、AIはどんどん進化していて、もっと身近なものになろうとしているんですよ。今回は、いつも使っているかもしれないウェブブラウザ、Microsoft Edge（マイクロソフト エッジ）に搭載されようとしている、とってもエキサイティングなAI機能について、初心者の方にも分かりやすくお話しします！
「大きなAI」と「小さなAI」って？
最近、「ChatGPT（チャットGPT）」みたいな、人間みたいにおしゃべりできるAIが話題ですよね。あれは「大規模言語モデル（LLM）」と呼ばれる、ものすごく賢いAIなんです。たくさんの情報を学習していて、本当に色々なことができるんですが、実は動かすのが結構大変。例えるなら、ものすごく頭のいいスーパーコンピューターを動かすようなもので、たくさんの電気も使うし、大きな施設も必要だったりします。
でも、私たちが普段やりたいことって、そこまで「超すごいAI」じゃなくてもできることも多いですよね。例えば、
- 長い文章を短くまとめてもらう
- 書いた文章をちょっと言い換えてもらう
- 簡単な質問に答えてもらう
こういったことなら、もっとコンパクトで、私たちのパソコンやスマホでもサクサク動く「スモール言語モデル（SLM）」っていうAIで十分だったりするんです。SLMは、LLMほどではないけれど、賢さは十分。そして、動かすためのエネルギーも少なくて済む、いわば「小さな巨人」みたいな存在なんですよ。
Microsoft Edgeに入る「Phi-4-mini」ってどんなAI？
そこで登場するのが、マイクロソフトが開発した「Phi-4-mini-instruct（ファイ・フォー・ミニ・インストラクト）」というSLMです。なんだか長い名前ですが、これはEdgeブラウザの中で直接動くように設計された、賢くて軽量なAIなんです。
これがどういうことかというと、今まではAIを使うために、AI機能を提供しているウェブサイトにアクセスしたり、特別なソフトをインストールしたりする必要がありましたよね。でも、Phi-4-miniがEdgeブラウザに搭載されると、ブラウザ自体がAI機能を持つようになるんです！
つまり、特別な準備をしなくても、いつものブラウザを開くだけで、AIの便利機能が使えるようになるかもしれない、ということです。なんだかワクワクしませんか？
ブラウザでAIが使えると、どんないいことがあるの？
ブラウザで直接AIが動くようになると、私たちにとって嬉しいことがたくさんあります。
- お金の心配が減るかも？：今までのAIサービスの中には、使うのにお金がかかるものもありました。でも、ブラウザの中でAIが動けば、そういった費用がかからないか、ずっと安くなる可能性があります。
- プライバシーが守られる！：ここ、すごく大事なポイントです。ブラウザの中でAIが処理をしてくれるということは、あなたの情報や見ているページの内容が、インターネットを通じて外部の会社に送られにくくなるということ。情報漏洩のリスクも減って、安心してAIを使えるようになります。
- ネットがない場所でも使える？：AIモデルがブラウザにダウンロードされていれば、インターネットに繋がっていなくても、一部のAI機能が使えるようになるかもしれません。これは便利ですよね！
具体的にどんなことができるようになるの？
このEdgeブラウザの新しいAI機能（まだ開発中のものですが）では、主に文章に関するお手伝いをしてくれるAPI（エーピーアイ：プログラム同士が情報をやり取りするための窓口みたいなものです）が用意される予定です。例えば、
- 文章の要約：長いニュース記事や報告書を、パッと短くまとめてくれます。
- 文章の作成・書き換え：メールの文章を考えたり、もっと分かりやすい表現に直したりするのを手伝ってくれます。
- 簡単な質問応答：ちょっとした調べ物や、簡単な質問に答えてくれます。
将来的には、翻訳機能なんかも追加される計画があるそうですよ。ますます便利になりそうですね！
どうやったら使えるの？（今はまだ開発者向けだけど…）
「すぐに使ってみたい！」と思った方もいるかもしれませんが、この機能はまだ実験段階。Edgeブラウザの開発者向けの特別バージョン（Canary版やDev版といいます）で、特定の設定をすることで試せるようになっています。
最初にAIモデル（Phi-4-miniのことですね）をダウンロードする必要があって、これに少し時間がかかることもあるみたいです。一般のユーザーさんが普通に使えるようになるには、もう少し時間が必要かもしれません。でも、着実に開発は進んでいるようです。
AIを使うときのちょっとしたコツ
ブラウザで動くAIは、ChatGPTのような巨大なAIと比べると、できることに限りがあったり、少しクセがあったりするかもしれません。そのため、AIに何かをお願いするとき（これを「プロンプト」と言います）は、できるだけ具体的に、分かりやすく伝えることが大切です。
例えば、「なんかいい感じにして」とお願いするよりは、「この文章を、もっと丁寧な言葉遣いに直してください」と具体的に指示した方が、AIも期待通りの働きをしてくれやすくなります。
AIを動かす「脳みそ」の話：CPU、GPU、NPUって？
ちょっと専門的な話になりますが、AIを動かすためには、パソコンの中で計算をする部品が必要です。皆さんのパソコンにも入っている「CPU（シーピーユー）」という頭脳部品のほかに、「GPU（ジーピーユー）」という画像処理が得意な部品があります。実はこのGPU、AIの計算も得意なんです。
Edgeブラウザの新しいAI機能は、今のところ主にこのGPUを使って動いているようです。でも、将来的には「NPU（エヌピーユー）」という、AIの計算に特化したもっと効率的な部品も使えるようになるかもしれません。NPUが普及すれば、AIはもっと省エネで、もっと速く動くようになるでしょう。
ジョンからのひと言
いやー、ブラウザにAIが直接入るなんて、数年前には考えられなかったですよね。これが当たり前になったら、私たちのインターネット体験はガラッと変わるかもしれません。例えば、ウェブサイトを見ているだけで、AIが自動で分かりやすく要約してくれたり、難しい言葉を解説してくれたり…そんな未来がもうすぐそこまで来ているのかもしれませんね。個人的には、翻訳機能にすごく期待しています！海外の面白い記事を読むのが、もっと楽になりそうです。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
Taking advantage of Microsoft Edge’s built-in AI