はじめに：もしも、お医者さんから「大変な病気です」と告げられたら…？
こんにちは、ジョンです。誰にとっても健康は一番の願いですよね。でも、もしもお医者さんから「治りにくい病気です」とか「命に関わるかもしれません」といった重い話をされたら…想像するだけで胸が苦しくなります。
今回は、脳神経外科医（のうしんけいげかい：脳や神経の病気を専門に診るお医者さんです）の先生が語る、「厳しい状況でも、心の持ちようがどれだけ大切か」というお話をもとに、私たちにできることを考えてみたいと思います。「え、そんな重い話…？」と思うかもしれませんが、実はこれ、日々の生活を前向きに過ごすヒントにも繋がるんですよ。
脳神経外科医が見つめる「命」と「心」
脳神経外科医の先生は、日々、命の瀬戸際にいる患者さんと向き合っています。時には、ご本人やご家族に、とても厳しい現実を伝えなければならない場面もあるそうです。「もう治療法がありません」とか、「残された時間は限られています」といった、いわゆる「致命的な診断（ちめいてきなしんだん：命に関わる非常に重い病気の診断のこと）」を告げる役割です。
そんな時、患者さんやご家族は、悲しみ、怒り、不安、絶望…色々な感情に襲われます。それは当然のことですよね。でも、先生はたくさんの患者さんを見てくる中で、同じように厳しい状況でも、その後の過ごし方や心の状態が人によって大きく異なることに気づいたと言います。
「心の持ちよう」が未来を変える？
ここで大切なのが、先生がおっしゃる「Outlook」、つまり「心の持ちよう」や「物事の捉え方」です。
もちろん、心の持ちようだけで病気が治るわけではありません。魔法ではないですからね。でも、心の持ち方が、残された時間の「質」を大きく左右することがあるんです。
例えば…
- 「もうダメだ」と絶望して、毎日ふさぎ込んでしまうAさん。
- 「残された時間を大切に、やりたいことをしよう」と、家族と旅行に出かけたり、趣味に没頭したりするBさん。
同じように「限られた時間」だとしても、AさんとBさんでは、過ごす日々の満足感や心の穏やかさが全く違ってくると思いませんか？
先生は、前向きな心持ちが、体の免疫力（めんえきりょく：病気から体を守る力）に良い影響を与える可能性も指摘しています。そして何より、希望を持つこと、日々の小さな喜びに目を向けることが、つらい治療や厳しい状況を乗り越えるための大きな支えになるのを見たそうです。
これは、なにも特別なことではありません。普段の生活でも、コップに半分の水が入っているのを見て、「もう半分しかない」と考えるか、「まだ半分もある」と考えるかで、気分が変わりますよね。それと似ているかもしれません。
厳しい現実と向き合うために、私たちができること
では、もし自分や大切な人がそんな状況になったら、どうすればいいのでしょうか？ 脳神経外科医の先生の視点から、いくつかヒントが見えてきます。
- 小さな目標を持つ：「今日は天気がいいから散歩しよう」「美味しいものを食べよう」など、日々の小さな楽しみや目標を見つけることが、生きる力につながります。
- コントロールできることに集中する：病気そのものをコントロールするのは難しくても、どう過ごすか、何に時間を使うか、誰と話すか、といったことは自分で選べます。
- 感情を素直に表現する：悲しい、辛い、怖いといった気持ちを無理に抑え込む必要はありません。信頼できる人に話したり、日記に書いたりするのも良いでしょう。
- 感謝の気持ちを持つ：家族や友人、医療スタッフなど、支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れないこと。感謝は心を温かくします。
- 「今」を大切に生きる：未来への不安や過去への後悔にとらわれず、「今、この瞬間」を大切に味わうこと。これが意外と難しいけれど、とても重要です。
先生は、「診断が全てではない」とおっしゃいます。診断はあくまで現状のスナップショット。そこからどう生きるかは、本人の「心の持ちよう」と周りのサポートにかかっている部分が大きいのかもしれません。
ジョンからのひとこと
今回のお話は、脳神経外科医の先生が日々向き合っている「命」と「心」についての深い洞察でしたね。たとえ健康であっても、日常で落ち込んだり、将来に不安を感じたりすることは誰にでもあります。そんな時、この「心の持ちよう」の大切さを思い出せたら、少しだけ前向きになれるかもしれません。どんな状況でも、自分らしく「今」を大切にしたいと改めて感じました。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
I’m A Neurosurgeon Who Gives Fatal Diagnoses — How Outlook
Changes Everything