動画配信会社がビットコインを買い始めた？ 企業が注目する新しい資産のカタチ
こんにちは！ブロックチェーン・ナビゲーターのジョンです。
最近、私たちの生活に身近なサービスを提供している会社が、実は裏側で「ビットコイン」を買い始めている、というニュースが増えてきました。今回は、シンガポールを拠点に動画配信サービスなどを手がける会社がビットコインを購入したというニュースを、誰にでも分かるように、やさしく解説していきますね！
ニュースになった「メガ・マトリックス」ってどんな会社？
今回注目を集めたのは、「メガ・マトリックス（Mega Matrix Inc.）」というシンガポールの会社です。
この会社は「持ち株会社（もちかぶがいしゃ）」という形態をとっています。これは、いろいろな会社の親会社になって、グループ全体を管理するような会社のイメージですね。そして、そのメガ・マトリックスが運営しているビジネスの中で一番有名なのが、「FlexTV」という動画配信プラットフォームです。日本でいうNetflixやHuluのような、スマホやテレビで映画やドラマを楽しめるサービスを提供している会社だと考えてください。
つまり、ITや金融の専門企業というよりは、私たちにも馴染みのあるエンタメ系の会社なんです。
で、その会社が一体何をしたの？
そんなメガ・マトリックスが、なんと12ビットコインを購入した、と発表しました。これが今回のニュースの核心です。
ここで、「ビットコインって何だっけ？」という方のために簡単におさらいです。
- ビットコインとは：インターネット上で使える「デジタルなお金」の一種です。円やドルのように国や中央銀行が発行しているのではなく、世界中のコンピューターネットワークによって管理されています。発行される上限が決まっていることから、その希少性から「デジタルの金（ゴールド）」と呼ばれることもあります。
メガ・マトリックスは、このビットコインを会社の資産として保有することを決めたのです。購入したのは2025年5月末で、会社の新しい「資産戦略」の一環だと説明しています。
なぜ会社がビットコインを買うの？「資産戦略」って？
「会社の資産戦略」と言われると少し難しく聞こえますよね。これは、会社が稼いだお金や予備の資金を、どのように管理・保管しておくかという計画のことです。私たち個人が、お給料の一部を銀行預金にしたり、一部を投資に回したりするのと似ています。
では、なぜメガ・マトリックスは、日本円や米ドルのような普通の通貨だけでなく、ビットコインを資産として持つことにしたのでしょうか？その理由はいくつか考えられます。
- 新しい資産の選択肢として：これまで企業は、余った資金を現金や国債（国が発行する借用書のようなもの）で持っておくのが一般的でした。しかし最近では、現金だけだとインフレ（お金の価値が少しずつ下がってしまうこと）で資産が目減りするリスクがある、と考える企業が増えています。そこで、金や株と同じように、新しい資産の保管場所としてビットコインに注目が集まっているのです。
- 未来への投資として：ビットコインをはじめとするブロックチェーン技術は、将来、金融やビジネスのあり方を大きく変える可能性があると言われています。今のうちにビットコインを保有しておくことで、その未来の価値上昇を期待しているのかもしれません。
- ブランドイメージの向上：先進的な技術であるビットコインをいち早く企業資産として取り入れることで、「私たちは未来を見据えている革新的な会社です」というメッセージを世の中にアピールする狙いもあるかもしれません。
メガ・マトリックスの今回の購入は、会社の持っている資金から見ればまだ小さな一歩ですが、企業が資産の置き場所としてビットコインを真剣に検討し始めた、という大きな流れを示す象徴的な出来事と言えそうです。
【ジョンの一言】
一昔前は、企業がビットコインを持つなんて少し考えられないことでした。でも今では、動画配信サービスのような身近なビジネスを手がける会社まで、資産の一部として当たり前のように保有し始めています。これは、デジタル資産が私たちの経済に少しずつ、でも確実に浸透してきている証拠かもしれませんね。今後、他の企業がどんな動きを見せるのか、とても楽しみです！
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
Mega Matrix Announces First Purchase Of 12 BTC For Its
Bitcoin Treasury Strategy