ネットの世界を支える技術が進化!「Jakarta EE 11」って何?初心者向けにやさしく解説します
こんにちは、AI技術解説ブロガーのジョンです!皆さんが普段使っているウェブサイトやスマホアプリ、その裏側では様々な技術が動いています。今日は、そんなインターネットの世界を支える重要な技術の一つ、「Jakarta EE」の最新バージョン「11」がリリースされたというニュースについて、専門用語をなるべく使わずに、分かりやすくお話ししていきたいと思います。「プログラミングとか全然わからない…」という方も、ぜひリラックスして読んでみてくださいね!
そもそも「Jakarta EE」ってなんだろう?
まず、「Jakarta EE(ジャカルタ イーイー)」という言葉、初めて聞いた方も多いかもしれませんね。これは、一言でいうと「大規模なウェブサービスや会社のシステムを作るための、プログラミング道具一式セット」みたいなものです。
もともとは「Java EE」という名前で、Javaというプログラミング言語を作ったオラクルという会社が管理していました。ですが、2017年からは「Eclipse Foundation(エクリプス財団)」という、誰でも自由に使えるソフトウェア(オープンソースと言います)を推進する団体に引き継がれ、「Jakarta EE」という新しい名前になったんです。
例えるなら、料理人が使うプロ向けの調理器具セットのようなもの。包丁やフライパンだけでなく、特殊な調理器具やレシピまで揃っていて、これを使えば複雑で本格的な料理(=システム)を効率よく作れる、というイメージです。
最新版「Jakarta EE 11」のすごいところは?
さて、今回リリースされた「Jakarta EE 11」は、この「道具セット」がさらに使いやすく、パワフルに進化したバージョンです。特に注目されているポイントを3つ、ご紹介しますね。
1. データベースとのやり取りが、驚くほど簡単に!
ウェブサービスには、ユーザー情報や商品データなどを保存しておく「データベース」という情報の保管庫が欠かせません。これまでのプログラミングでは、このデータベースから情報を取り出したり、新しく保存したりする作業が結構複雑で、たくさんのコードを書く必要がありました。
そこで登場したのが、「Jakarta Data」という新しい仕組みです。これは、データベースとのやり取りを標準化し、簡単な命令文だけで済むようにしてくれる優れもの。
例えば、これまでは「AとBとCの材料を使って、この手順で調理して、お皿に盛り付けてください」と細かく指示していたのが、「いつものカレーをお願いします」と言うだけでよくなった、という感じです。これにより、開発者は面倒な作業から解放され、より重要な機能の開発に集中できるようになります。
ちなみに、データ操作の基本には以下の4つがあり、これをまとめて「CRUD(クラッド)」と呼びます。「Jakarta Data」は、こうした基本的な操作をとてもシンプルにしてくれます。
- Create(作成):新しいデータを作る
- Read(読み取り):既存のデータを読む
- Update(更新):データを書き換える
- Delete(削除):データを消す
2. 最新のJavaに対応し、パフォーマンスが向上!
Jakarta EEは、Javaというプログラミング言語をベースにしています。今回の「11」では、最新の長期サポート(LTS)版である「Java 21」に正式対応しました。
最新のJavaが使えるということは、その最新機能の恩恵を受けられるということです。特に注目なのが「仮想スレッド(Virtual Threads)」という技術。これは、たくさんの処理を同時に、かつ効率的にこなすための仕組みです。
レストランのウェイターさんで例えてみましょう。一人のウェイターが一人のお客さんに付きっきりになるのではなく、たくさんのテーブルを軽やかに、待たせることなくさばいていくようなイメージです。この技術のおかげで、たくさんのアクセスが集中するようなサービスでも、サクサク快適に動くようになります。
3. テストや開発環境が、もっと現代的に!
良いシステムを作るには、作ったものが正しく動くかをチェックする「テスト」が非常に重要です。「Jakarta EE 11」では、このテストの仕組みも新しくなりました。
具体的には、「TCK(Technology Compatibility Kit)」と呼ばれる、いわば「品質チェックリスト」のようなものが改良され、より効率的にテストができるようになりました。また、開発で使われるツールも、昔ながらのものから「JUnit 5」や「Apache Maven」といった、今どきのモダンなツールに刷新されています。
これは、古くなった工具箱の中身を、最新の電動工具に入れ替えるようなもの。開発がスムーズになり、品質も向上する、というわけですね。
どんな企業が関わっているの?
この「Jakarta EE」、実はIT業界の巨人たちが協力して開発を進めています。マイクロソフト、レッドハット、IBM、そして元の管理者であるオラクルなど、名だたる企業が参加していることからも、その重要性がわかりますね。
すでに、「Eclipse GlassFish」や「WildFly」、「Open Liberty」といった、Jakarta EE 11に対応した製品(アプリケーションサーバーと言います)も発表されており、これからどんどん増えていく予定です。
筆者のひとこと
一見すると、私たち一般ユーザーには直接関係ないように見える技術のアップデートですが、実はそうではありません。こうした基盤技術がよりシンプルで、より高性能になることで、開発者の皆さんはもっと速く、もっと素晴らしいサービスを生み出すことができるようになります。つまり、巡り巡って私たちのデジタルライフがより豊かになる、ということなんですよね。縁の下の力持ちの進化に、これからも注目していきたいです。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Eclipse Foundation releases Jakarta EE 11