会社の資産をビットコインで守る？中小企業むけの自動投資サービスが登場！
こんにちは、ブロックチェーン技術を分かりやすくお伝えするブログライターのジョンです！
最近、いろんなモノの値段が上がってきて、「日本円を銀行に預けておくだけで大丈夫かな？」なんて、ふと思ったことはありませんか？実は、私たち個人だけでなく、会社も同じような悩みを抱えています。そんな中、会社の資産を「インフレ（モノの値段が上がってお金の価値が下がること）」から守るため、ビットコイン（インターネット上で使えるデジタルな通貨）を少しずつ購入する動きが海外で出始めています。
今日は、この動きを中小企業（ちゅうしょうきぎょう）でも簡単にできるようにする、新しいサービス「Castle」のニュースをお届けします！
期待のスタートアップ「Castle」が約1.5億円の資金調達に成功！
今回ご紹介する「Castle」という会社が、なんと100万ドル（日本円で約1億5000万円）もの資金を集めることに成功しました。これは「資金調達」と呼ばれ、将来性のある会社だと認められた証拠でもあります。
しかも、投資したのは次のような有名な投資会社（ベンチャーキャピタル）です。
- Boost VC: 新しい技術を持つスタートアップ（できたばかりの会社）に投資することで有名な会社です。
- Winklevoss Capital: Facebook誕生のきっかけにもなったウィンクルボス兄弟が設立した投資会社で、特にビットコインなどの暗号資産（あんごうしさん）への投資で知られています。
こんなすごい投資家たちが注目するなんて、Castleが提供するサービスには何か特別な魅力がありそうですよね！
Castleが提供する「会社のビットコイン積立」サービスとは？
では、Castleは一体どんなサービスを提供するのでしょうか？
一言でいうと、「中小企業が会社の資産（企業財務、トレジャリーとも言います）を守るために、ビットコインの購入を自動化するサービス」です。
…と言っても、ちょっと難しいかもしれませんね。もっと簡単に説明しましょう！
会社は、事業で得た利益を現金（日本円や米ドルなど）で持っています。しかし、インフレが進むと、その現金の価値は時間とともに目減りしてしまう可能性があります。そこで、価値が下がりにくいとされる資産に一部を換えておこう、という考え方が出てきます。その選択肢の一つがビットコインなのです。
Castleのサービスは、まるで「会社版のビットコイン積立貯金」のようなものです。主な特徴は以下の通りです。
- 全自動で購入: 会社の社長さんや経理担当者が、自分で取引所を操作してビットコインを買う必要はありません。設定しておけば、自動的に決まった額のビットコインを定期的に購入してくれます。
- 中小企業でも安心: 大企業なら専門のチームがいるかもしれませんが、中小企業ではなかなか難しいもの。このサービスは、そんな中小企業が手軽に始められるように設計されています。
- 会社の資産を守る: このサービスの目的は、ビットコインで大儲けすることではありません。会社のバランスシート（会社の財産状況を示す成績表のようなもの）を、インフレのリスクから守ることが一番の目的です。
つまり、会社の「貯金箱」の中身が、知らないうちに価値が下がってしまうのを防ぐため、一部をビットコインという別の形の資産に自動で換えてくれる、お助けツールというわけですね。
筆者ジョンより
これまでビットコインへの投資というと、個人のイメージがとても強かったですよね。でも、このように会社が資産を守るための一つの手段として、しかも中小企業でも手軽に導入できるサービスとして登場したのは、非常に興味深い変化だと感じています。会社の「貯金箱」に、保険としてビットコインを少しずつ入れていくという考え方が、これから日本でも広まっていくのか、注目していきたいです。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
Castle Raises $1M to Bring Automated Bitcoin Treasury to
Small & Medium-Sized Businesses