コンテンツへスキップ

機関投資家がビットコインを買っているのに、価格が上がらないのはなぜ?

機関投資家がビットコインを買っているのに、価格が上がらないのはなぜ?

大手企業が買ってるのに、なぜビットコインの価格は上がらないの?初心者にもわかるカンタン解説

こんにちは!ブロックチェーン技術の最新ニュースを、誰にでも分かりやすくお伝えするブロガーのJonです。

最近、こんな声をよく耳にしませんか?「アメリカでビットコインの新しい金融商品が認められて、大手の会社がたくさん買い始めたって聞いたよ!」「じゃあ、価格はどんどん上がるはずだよね?」

ところが、実際の価格を見てみると…「あれ?思ったより上がってないな…」と感じている方も多いかもしれません。せっかくの大きなニュースなのに、どうして価格が停滞しているように見えるのでしょうか?

今日は、この「なぜ?」という疑問を、専門用語をなるべく使わずに、一緒に解き明かしていきたいと思います。ブロックチェーンやビットコインに初めて触れる方でも、安心して読み進められるように解説していきますね!

そもそも、本当に「大手企業」はビットコインを買い始めたの?

はい、これは本当です!2024年の初めに、アメリカで「ビットコイン現物ETF(上場投資信託)」というものが承認されました。これがとても大きな出来事だったんです。

「ETFって何?」と思いますよね。簡単に言うと、「ビットコインを、まるで普通の会社の株(株式)のように、証券取引所で気軽に売買できるようにした金融商品」のことです。

これまでは、年金基金や保険会社のような「機関投資家(きかんとうしか)」と呼ばれる、巨額のお金を運用するプロの集団は、ルールや手続きの面からビットコインに投資しにくい状況でした。しかし、このETFが登場したことで、彼らがまるでトヨタやAppleの株を買うのと同じような感覚で、ビットコインに投資できるようになったのです。

この結果、何十億ドルという、とてつもない規模のお金がビットコイン市場に流れ込み始めました。これは、ビットコインの歴史の中でも画期的な出来事と言えるでしょう。

では本題!なぜ価格は爆発的に上がらないの?

「それだけたくさんのお金が流れ込んでいるなら、価格はうなぎのぼりになるはず!」と思いますよね。しかし、価格が停滞しているように見えるのには、主に2つの「ブレーキ役」が存在すると考えられています。

その理由を、一つずつ見ていきましょう。

理由①:昔から持っていた人たちの「利益確定」売り

一つ目の理由は、「利益確定(りえきかくてい)」のための売りです。

これはどういうことかというと、ビットコインがまだ今ほど有名でなく、価格がずっと安かった頃に購入した人たちが、現在の価格上昇を見て「よし、この辺で売って利益を確定させよう!」と考えている、ということです。

  • 例えるなら…
    あなたが昔100円で買ったおもちゃが、今ではプレミアがついて1万円の価値になったとします。新しいコレクターが「1万円で買います!」と言ってきたら、「今売れば9900円の儲けだ!」と考えて売りたくなりますよね。これと全く同じことが、ビットコイン市場で起きているのです。

新しい機関投資家がETFを通じてビットコインを「買いたい!」という強い力(需要)を生み出している一方で、昔からの保有者が「売りたい!」という力(供給)も同時に発生しています。この2つの力がぶつかり合っているため、価格が一方的に上がりにくくなっているのです。

まるで、お風呂の栓を開けてお湯を注いでいるような状態です。新しいお湯(買い)がどんどん入ってきても、同時に栓(売り)からお湯が抜けているので、水位(価格)がなかなか上がらない、というわけですね。

理由②:ちょっと複雑?「デリバティブ」市場の影響

二つ目の理由は、少し専門的になりますが「デリバティブ」という金融商品の影響です。

デリバティブと聞くと難しく感じるかもしれませんが、ここでは「ビットコインの将来の価格を予想する取引」くらいに考えてみてください。実際にビットコインそのものを買うのではなく、「1ヶ月後に価格が上がっているか、下がっているか」を予測して賭けるような取引です。

このデリバティブ市場は非常に大きく、そこで行われる取引が、実はビットコインそのものの現在の価格(これを「現物価格」と言います)にも影響を与えることがあります。

今回のケースでは、機関投資家がETFでビットコインを「買う」動きと同時に、このデリバティブ市場で価格の上昇を抑えるような取引が行われている可能性が指摘されています。これが、もう一つのブレーキとして機能していると考えられているのです。

じゃあ、これからどうなるの?専門家は「ブレイクアウト」を予測

「売り圧力があるなら、このまま価格は上がらないの?」と不安に思うかもしれません。しかし、多くの専門家は、これは一時的な状況だと見ています。

そして、次に期待されているのが「ブレイクアウト」です。

ブレイクアウトとは、これまで価格を抑えていた抵抗線を突き破って、一気に価格が急上昇することです。ダムに溜まった水が、決壊して一気に流れ出すイメージに近いかもしれません。

なぜブレイクアウトが期待できるのでしょうか?

  • 利益確定の売りはいつか終わる:昔からビットコインを持っていた人たちの「売り」は、彼らが持っているビットコインがなくなれば、いつかは止まります。
  • 機関投資家の買いは続く:一方で、ETFを通じた機関投資家の「買い」は、始まったばかりで、今後も継続的に続くと考えられています。

つまり、今は拮抗している「買い」と「売り」のバランスが、いずれ「買い」の力に大きく傾く時が来ると予測されているのです。その時が、価格が大きく動く「ブレイクアウト」のタイミングになるかもしれません。

Jonのひとこと

今回のニュースは、ビットコインが単なる一部の技術好きのものから、世界の金融システムに組み込まれる大きな存在へと変化していることを象徴しているように感じます。大きな買い需要があっても、市場には様々な参加者の思惑が絡み合って価格が決まるというのは、とても興味深いですね。新しい技術の世界では、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことの大切さを改めて感じさせられます。

この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
If Institutions Are Buying Why Isn’t The Bitcoin Price Going Up?

関連投稿

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です