ビットコインでコーヒーを買うと税金が?アメリカで議論された「仮想通貨の税金」の話、わかりやすく解説します!
こんにちは!ブロックチェーン技術の最新ニュースを、誰にでも分かりやすくお伝えするブログライターのJonです。
「アメリカの議会で、仮想通貨に関する法律の話し合いがあったらしい…」
こんなニュースを聞くと、「なんだか難しそう…」「自分には関係ないかな?」と思ってしまうかもしれませんね。でも、実はこれ、私たちが将来、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産とも呼ばれます)をどう使うかに関わる、とても大切なお話なんです。
今回は、アメリカで最近可決された法案と、その中で注目された「仮想通貨の税金に関する修正案」について、一緒に見ていきましょう!
アメリカで何が起きたの?法案と「幻の修正案」
まず、何があったのかを簡単にまとめますね。
- アメリカの議会の一部である上院(日本でいう参議院のような場所です)で、「The One Big Beautiful Act」という名前の法案が可決されました。
- この法案の審議中に、シンシア・ルミスさんという上院議員が「仮想通貨の税金ルールを少し変えましょう!」という修正案(法案に加える変更の提案)を出しました。
- しかし、残念ながらこの修正案は採用されず、含まれないまま法案が可決された、というのが今回のニュースの骨子です。
「ふーん、修正案が通らなかっただけなんだ」と思うかもしれませんが、大切なのはその「修正案の中身」です。これが、仮想通貨の未来にとって、とても重要な意味を持っていたんです。
一番のポイント:「少額決済」の税金問題って?
皆さんは、ビットコインでコーヒーを買う場面を想像したことがありますか?
実は現在の税金のルール(これは日本もアメリカも似ています)では、これって結構大変なことなんです。
なぜかというと、仮想通貨は「資産(お金や株、不動産のようなもの)」として扱われるからです。これを理解するために、簡単な例を見てみましょう。
- あなたが1ビットコインを500万円の時に買ったとします。
- その後、ビットコインの価値が上がり、1ビットコインが501万円になりました。
- このタイミングで、あなたは500円のコーヒーをビットコインで支払いました。
この時、税金の世界では「あなたはビットコインの一部を売って、1万円の利益(専門用語でキャピタルゲインや譲渡所得と言います)を得ましたね。だから、その利益に対して税金を払ってくださいね」ということになってしまうんです。
コーヒー1杯買うたびに、自分がビットコインをいくらで買ったかを確認して、その時の価格との差額を計算して、利益を記録して…なんて、考えただけでも面倒ですよね。これでは、せっかくの便利な技術も、日常の買い物では使いにくいままです。
解決策として提案された「デミニマス非課税」とは?
そこで登場したのが、先ほどのルミス議員が提案した修正案でした。彼女が目指したのは、「デミニマス非課税(少額なものについては課税しないというルール)」を導入することでした。
これは、一言でいうと、「少額の支払いだったら、いちいち利益の計算をして税金を納めなくてもいいですよ!」というルールです。
例えば、「200ドル(約3万円)以下の支払いに仮想通貨を使った場合は、利益が出ても税金はかかりません」といった決まりができれば、どうでしょうか?
私たちは税金のことを気にせず、もっと気軽に、まるで電子マネーのようにビットコインでコーヒーを買ったり、ランチを食べたりできるようになるかもしれません。
この修正案は、仮想通貨を「特別な投資対象」から「日常で使えるお金」へと進化させるための、非常に大きな一歩になる可能性を秘めていたのです。
これからどうなる?今回の結果が示すこと
残念ながら、今回はこの修正案が通りませんでした。そのため、アメリカでは当面、仮想通貨で小さな買い物をするときも、複雑な税金計算が必要な状況が続くことになります。
しかし、がっかりするだけではありません。重要なのは、「仮想通貨の税金をどうするか」という具体的な議論が、国の最高レベルの議会で行われたという事実です。
これは、政府や議員たちが、もはや仮想通貨を無視できない存在だと認識している証拠です。今回の提案は通らなかったものの、今後も同じような議論が何度も行われることでしょう。そして、いつか仮想通貨がもっと身近で使いやすい存在になる日が来るかもしれません。
【Jonのつぶやき】
今回の修正案が通らなかったのは、個人的には少し残念です。これが実現すれば、仮想通貨が「みんなの技術」になるための大きな後押しになったはずですから。でも、議論がここまで進んだこと自体が大きな進歩ですよね!世界が「仮想通貨って何?」という段階から、「社会でどう活用していく?」という段階に移っているのを感じて、ワクワクしています。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
The One Big Beautiful Act Passes in the U.S. Senate —
Without Bitcoin Tax Amendment