株価が過去最高値!まとまったお金の投資、今は待つべき?
こんにちは、ビギナー向けのお金と健康の情報を発信しているジョンです。
ボーナスや退職金、あるいはコツコツ貯めてきたお金。まとまった資金ができたとき、「さあ、投資を始めよう!」と思いますよね。でも、テレビやネットのニュースを見ると「株価は過去最高値を更新!」という言葉が…。
「え、今が一番高いってこと?」「こんなタイミングで始めたら、すぐに暴落して大損するんじゃないか…?」
そんなふうに不安になって、投資への一歩が踏み出せなくなってしまう。これは、とてもよくあるお悩みです。今日は、この「最高値での投資」というテーマについて、データを元に分かりやすく解説していきますね。
「最高値」は、実は「順調な証」でもある
まず、考え方を少し変えてみましょう。「過去最高値」と聞くと、私たちは「これ以上は上がらない天井」のように感じてしまいます。でも、長期的に成長している市場にとって、最高値の更新は「異常なこと」ではなく、むしろ「正常で、順調なこと」なんです。
考えてみてください。経済が成長し、企業の利益が増え続ければ、株価が右肩上がりに上昇していくのは自然なことです。つまり、成長している限り、市場は何度も何度も「過去最高値」を塗り替えていくものなのです。
もし「最高値だから」という理由で投資をためらっていると、いつまで経っても投資を始めるタイミングが来ないかもしれません。
データで見る「最高値での投資」のその後
「理屈は分かったけど、やっぱり怖い」という方のために、実際のデータを見てみましょう。元記事では、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500を例に分析しています。
S&P500とは?
アメリカの優良企業500社の株価を元に計算されている指数のことです。これ一つでアメリカの株式市場全体のだいたいの動きが分かるので、「アメリカ経済の成績表」のようなものだと考えてください。
過去のデータを調べてみると、驚くべき事実が分かります。それは、S&P500が最高値を更新した日にまとまったお金を投資した場合でも、その後のリターンは決して悪くない、ということです。
- 1年後のリターンは、プラスになる確率が高い。
- 3年後、5年後と長期で見れば、さらに高い確率で資産は増えている。
もちろん、投資した直後に下落する可能性はゼロではありません。しかし、歴史を振り返ると、市場が最高値をつけた後、さらに上昇を続けたケースの方が圧倒的に多いのです。「天井だ」と思った場所が、実はまだまだ「成長の途中」だった、ということですね。
あなたの選択肢:「一括投資」と「ドルコスト平均法」
では、まとまったお金がある場合、どうやって投資を始めるのがベストなのでしょうか?主に2つの方法があります。
1. 一括投資(いっかつとうし)
手元にある資金を一度にまとめて投資する方法です。
- メリット:歴史的に見ると、市場は上昇傾向にあるため、早めに全額を市場に投じることで、最も高いリターンを期待できることが多いです。
- デメリット:投資した直後に市場が下落すると、精神的なダメージが大きくなります。
2. ドルコスト平均法(どるこすとへいきんほう)
資金を何回かに分けて、たとえば「毎月10万円ずつ1年間」のように、定期的に一定額を投資していく方法です。
- メリット:高値のときに少なく、安値のときに多く買うことができるため、購入価格が平準化されます。精神的な負担が少なく、初心者でも始めやすいのが最大の魅力です。
- デメリット:もし市場が順調に上昇し続けた場合、最初から全額を投資していた「一括投資」にリターンで劣る可能性があります。
どちらが正解ということはありません。データ上の期待リターンでは「一括投資」に軍配が上がることが多いですが、あなたが安心して続けられることが何よりも重要です。「一括投資は怖すぎる…」と感じるなら、精神的な安定を優先して「ドルコスト平均法」を選ぶのは、非常に賢明な判断だと思います。
筆者のひとこと
「最高値」という言葉が持つインパクトは大きいですよね。でも、データは「恐れる必要はない」と教えてくれています。一番もったいないのは、恐怖心から行動できず、資産を増やすチャンスを逃し続けることです。まずは少額からでも、ドルコスト平均法で始めてみるのが、その恐怖を乗り越えるための一番の特効薬かもしれませんね。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Investing a Lump Sum at All-Time Highs