え、デジタルデータが本物のポケカに?NFTの新しい使い方をわかりやすく解説!
こんにちは、テクノロジー解説ブロガーのジョンです!
皆さんは「ポケモンカード(ポケカ)」で遊んだり、集めたりしたことはありますか?今や世界中で大人気で、中には一枚で何百万円もするような、とても貴重なカードもありますよね。
そんなポケカの世界に、最新のテクノロジーが融合した、ちょっと未来的なニュースが飛び込んできました。なんと、デジタルのアイテムを、本物のポケモンカードと交換できるサービスが登場したんです!
「デジタルが本物に?どういうこと?」「なんだか難しそう…」と感じるかもしれません。でも大丈夫!この記事では、テクノロジーに全く詳しくない方でもわかるように、この新しい仕組みを一つひとつ丁寧に解説していきます。
そもそも、どんなニュースなの?
今回のニュースの主役は、「Ronin(ローニン)」という会社と「Drip(ドリップ)」という会社です。
- Ronin(ローニン):ブロックチェーン(後で詳しく説明しますね!)という技術を使ったゲームのための基盤(プラットフォーム)を提供している会社です。
- Drip(ドリップ):デジタルのアイテムと、現実世界の商品を結びつけるサービスを手がけている会社です。
この2社が協力して、「ポケモンカードのNFTを買うと、本物のカードがもらえる」という画期的なサービスを始めました。ここで出てきた「NFT」という言葉が、この仕組みの鍵を握っています。
カギとなる技術「NFT」って一体なに?
「NFT」という言葉、ニュースなどで耳にしたことがあるかもしれませんね。NFTとは「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル・トークン)」の略で、日本語にすると「非代替性トークン」となります…が、これではサっぱりわかりませんよね!
もっと簡単にイメージしてみましょう。
NFTは、一言でいうと「そのデジタルデータが”本物”であることを証明する、鑑定書のようなもの」です。
例えば、インターネット上にあるイラストや写真は、誰でも簡単にコピー(複製)できてしまいますよね。でも、もしそのイラストに作者の「これがオリジナルの1点です」というデジタルサインが付いていたらどうでしょう?そのサインがあれば、たとえ同じ見た目のコピーがたくさんあっても、「本物」はたった一つだけだと証明できます。
この「偽造できないデジタルサイン」の役割を果たすのがNFTなんです。この仕組みは、「ブロックチェーン」というすごい技術によって支えられています。
NFTを支える「ブロックチェーン」って?
ブロックチェーンは、これまた少し難しく聞こえるかもしれませんが、実はシンプルな仕組みです。
これは「みんなで監視できる、絶対に改ざんできない取引記録ノート」のようなものだと考えてみてください。
誰かが「AさんからBさんにNFTが渡った」という取引をすると、その記録が「ブロック」という箱に書き込まれます。そして、その箱は過去の取引記録の箱と鎖(チェーン)で繋がれて、世界中のコンピューターに共有されます。
一度繋がれた記録を後からこっそり書き換えるのは、事実上不可能です。なぜなら、世界中のコンピューターが「あれ、記録が違うぞ!」と気づいてしまうから。このおかげで、取引の記録は非常に安全で、透明性が高い(ごまかしが効かない)のです。
で、結局どうやってポケカが手に入るの?
さて、「NFT」と「ブロックチェーン」のイメージが何となく掴めたところで、今回のポケカの仕組みに戻りましょう。流れはとてもシンプルです。
- ポケモンカードの「NFT」を買う
まず、ユーザーはRoninのプラットフォームで、特定のポケモンカードと紐づいた「NFT」を購入します。このNFTは「あなたはこの本物のカードを受け取る権利を持っていますよ」というデジタル証明書です。 - NFTをコレクションしたり、交換したりする
手に入れたNFTは、ブロックチェーン上で安全に保管されます。物理的なカードと違って、オンラインで世界中の人と瞬時に、安全にトレード(交換)することができます。 - 好きなタイミングで本物のカードと「引き換える」
「そろそろ本物のカードが欲しいな」と思ったら、NFTを「引き換える(Redeem)」手続きをします。 - 本物のカードが自宅に届く!
Drip社が、あなたがNFTの正当な所有者であることをブロックチェーン上で確認し、鑑定会社によって評価され、特殊なケース(スラブ)に封入された本物のポケモンカードをあなたの元へ郵送してくれます。
この仕組みの何がすごいの?
この新しい仕組みには、コレクターにとって嬉しい点がたくさんあります。
- 安心・安全な取引
ブロックチェーンのおかげで、自分が所有している権利が本物であること、そして交換する相手の持っている権利も本物であることが保証されます。偽物を掴まされる心配がありません。 - 手軽なグローバル取引
高価で貴重なカードを、郵送のリスクや手間なく、世界中の人とデジタルデータとして安全に売買できます。物理的なカードのやり取りは、最後に引き換える時の一回だけで済みます。 - 新しいコレクションの楽しみ方
デジタルの手軽さと、フィジカル(現実のモノ)の所有欲、両方の良いところを合わせた新しいコレクション体験ができます。
【筆者のひとこと】
僕もテクノロジーとゲームが大好きなライターとして、こういうニュースはとてもワクワクしますね。NFTという技術が、単なるデジタルアートだけでなく、僕たちの現実の趣味と繋がる素晴らしい例だと思います。次はどんなものがデジタルと繋がるのか、今から楽しみです。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Ronin And Drip Drop Pokémon Slab NFTs, Enabling Users To
Trade, Collect, And Earn Real-World Cards