【初心者向け解説】今週の仮想通貨ニュース:市場は一休みムード、でも水面下では大きな動きが?
こんにちは!テクノロジー解説ライターのジョンです。毎週、話題のテクノロジーやウェブのニュースを、誰にでも分かりやすくお伝えしています。
今週は「仮想通貨(かそうつうか)」の世界で起きた、ちょっと面白いニュースをピックアップしました。「ビットコインは聞いたことあるけど、他はさっぱり…」という方でも大丈夫!一緒に市場の今をのぞいてみましょう。
市場全体は「様子見ムード」:ビットコインもイーサリアムも一休み
まず、今週の仮想通貨市場全体の雰囲気からお話しします。一言で言うと、「静かな一週間」でした。
仮想通貨の王様であるビットコイン(Bitcoin)や、それに次ぐ人気を誇るイーサリアム(Ethereum)といった主要なコインたちの価格が、あまり大きく動かない状態が続いています。このような、価格が上がったり下がったりせず、一定の範囲で横ばいに動く状態を「保ち合い(もちあい)」や「レンジ相場」と呼びます。
車で例えるなら、ドライブ中に信号で止まって、青になるのを待っているようなイメージですね。次にアクセルを踏んで上昇するのか、それともバックして下がるのか、市場全体が方向性を探っているような、そんな「様子見ムード」が漂っています。
少し不思議なのは、市場にとってはプラスになりそうな良いニュースがいくつかあったにも関わらず、価格が大きく上昇しなかった点です。みんなが少し慎重になっているのかもしれませんね。
水面下では「クジラ」が動き出している?
市場全体が静かだからといって、何も起きていないわけではありません。実は、水面下では大きな動きの兆候が見え隠れしています。それが、「クジラ(Whale)」の存在です。
仮想通貨の世界で「クジラ」とは、ものすごくたくさんの仮想通貨を持っている大口投資家(お金持ちの個人や大きな企業)のことを指すニックネームです。
- なぜ「クジラ」?: 小さな池に巨大なクジラが飛び込んだら、大きな波が起きますよね。それと同じで、クジラが大量の仮想通貨を買ったり売ったりすると、市場価格にとても大きな影響を与えることから、こう呼ばれています。
今回のニュースでは、このクジラたちが最近、少しずつ活動を始めている(専門用語で「Stir」と言ったりします)と示唆されています。クジラが動き出すということは、近いうちに市場に大きな波が来る前触れかもしれません。市場が静かな今のうちに、次の大きな動きに向けて準備をしている投資家がいる、ということですね。
トンコインを襲った「ゴールデンビザ」騒動
今週、特にユニークで教訓的なニュースがあったのが「トンコイン(Toncoin)」という仮想通貨です。このコインは、人気メッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」と関わりが深いことで知られています。
このトンコイン、最近ぐんぐんと価格を上げていて注目されていたのですが、ある出来事がきっかけでその勢いがピタッと止まってしまいました。
原因は、アラブ首長国連邦(UAE)の「ゴールデンビザ」に関するウソの情報でした。
そもそも「ゴールデンビザ」とは、国が富裕層や特別なスキルを持つ優秀な人材に対して発行する、特別な長期滞在許可証のことです。これがあれば、その国に長く住んだり、自由にビジネスをしたりできるため、世界中の人々にとって非常に価値のあるものとされています。
どんなウソだったかというと、「トンコインを使えば、このUAEのゴールデンビザが取得できる」というものでした。これが本当ならトンコインの価値を飛躍的に高めるビッグニュースですが、残念ながら全くのデマ(偽情報)だったのです。
この情報がウソだと判明すると、期待してトンコインを買っていた人たちの間で失望が広がり、価格の上昇はストップしてしまいました。この一件は、仮想通貨の価格が、いかにニュースや噂といった情報に敏感に反応するかをよく示していますね。
筆者ジョンより
今週のニュースを見ていると、仮想通貨の世界の「静」と「動」が同時に感じられて面白いですね。ビットコインのような巨大市場が静かに次の動きを待つ一方で、一つのウソのニュースが特定のコインの運命を左右してしまう。改めて、情報の正しさを見極めることの大切さを痛感します。これからも、このエキサイティングな世界の動きを分かりやすくお伝えしていきますね!
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Crypto Weekly (Mid-July 2025): Market Pauses, Whales Stir,
Toncoin Trips Over A Golden Visa