年を重ねるほど「朝型」が良い？記憶力と幸福感を高めるシンプルな習慣
こんにちは、健康とお金の知識をわかりやすくお伝えするブログライターのジョンです。
「最近、人の名前がすぐに出てこない…」「若い頃より気分が落ち込みやすい気がする…」なんて感じたことはありませんか？年齢を重ねるにつれて誰もが経験する小さな変化ですが、実はその鍵が、毎朝の「起きる時間」にあるかもしれません。最新の研究で、年齢とともに少し早起きになる「朝型生活」へシフトすることが、私たちの脳と心の健康にとても良い影響を与えることがわかってきました。
今回は、この興味深い研究結果を、皆さんの生活に役立つヒントと共にご紹介します。
研究が明らかにした「早起き」の驚くべき健康効果
ある大規模な研究で、数千人の高齢者の睡眠パターンと健康状態を追跡調査しました。その結果、朝早く起きる習慣がある人ほど、認知機能テストの成績が良く、精神的な幸福感も高いという明確な傾向が見られたのです。
ここで出てきた「認知機能（にんちきのう）」という言葉、少し難しく聞こえるかもしれませんね。これは、記憶力、判断力、集中力といった、私たちが物事を考えたり学んだりするための「頭の働き」全般を指します。いわば、脳の元気度のようなものです。
特に、今回の研究では「作業記憶（ワーキングメモリ）」と呼ばれる能力との関連が指摘されています。これは、電話番号を覚えながらダイヤルする時のように、情報を一時的に頭の中に保持しておく力のこと。この能力が高いと、日常生活や仕事がスムーズに進みますよね。早起きが、こうした日々の頭のキレを保つことにつながる可能性があるのです。
秘密は「体内時計」との上手な付き合い方
では、なぜ早起きがこれほど良い影響をもたらすのでしょうか？その答えは、私たちの体の中に備わっている「体内時計」にあります。
私たちには、生まれつきの「クロノタイプ」というものがあります。これは、その人が「朝型人間（ひばり型）」なのか「夜型人間（ふくろう型）」なのかを決める、遺伝的な体質のことです。
面白いことに、このクロノタイプは一生同じではありません。多くの人は、年齢を重ねるにつれて自然と「朝型」にシフトしていくことが知られています。つまり、若い頃は夜更かしが得意だった人も、だんだんと朝早く目が覚めるようになるのは、ごく自然な体の変化なのです。
問題は、この体の自然な変化に逆らって、若い頃と同じように夜更かしを続けてしまうことです。すると、体本来のリズム（サーカディアンリズムと呼ばれます）と生活リズムの間にズレが生じ、まるで常に軽い時差ボケのような状態になってしまいます。このズレが、睡眠の質の低下や日中のだるさ、気分の落ち込みを引き起こす一因になると考えられています。
質の良い睡眠は、脳が日中に得た情報を整理し、記憶として定着させるための大切な時間。早起きをして体の自然なリズムに合わせることは、この重要な「脳のメンテナンスタイム」をしっかり確保することにもつながるのです。
今日からできる！心地よい「朝型生活」へのシフト術
「理屈はわかったけど、急に早起きするのはつらい…」という方もご安心ください。無理やり叩き起こすような方法ではなく、体をいたわりながら自然に朝型にシフトするための簡単なコツをご紹介します。
- 15分ずつ、ゆっくりと
いきなり1時間早く起きようとせず、まずは「いつもより15分早く寝て、15分早く起きる」ことから始めてみましょう。体が慣れてきたら、さらに15分。この小さなステップが、無理なく習慣化する秘訣です。 - 起きたらすぐに太陽の光を浴びる
朝起きたら、まずカーテンを開けて太陽の光を部屋に入れましょう。太陽光は、私たちの体内時計をリセットしてくれる最も強力なスイッチです。曇りの日でも屋外の光で十分効果があります。 - 週末もリズムを崩さない
「週末は寝だめ」をしたい気持ちはよくわかりますが、体内時計を安定させるためには、平日も週末もできるだけ同じ時間に起きることが理想です。リズムが整うと、目覚ましがなくても自然に目が覚めるようになります。 - 夜の「光」をコントロールする
眠りを誘うホルモン「メラトニン」は、暗くなると分泌されます。しかし、寝る直前までスマートフォンやパソコンの画面を見ていると、そのブルーライトがメラトニンの分泌を妨げてしまいます。寝る1時間前からは、部屋の照明を少し暗くし、画面から離れてリラックスする時間を作りましょう。
筆者ジョンより
僕自身、長年「自分は夜型だ」と信じ込んでいました。しかし最近、少し早く起きるだけで、その日一日の頭のクリアさや前向きな気持ちが全く違うことに気づかされます。この記事を読んで、それは体の自然な変化に寄り添っていたからなのだと、深く納得しました。大切なのは、無理に変えることではなく、自分の体の声に耳を傾け、変化と共に歩んでいくことなのかもしれませんね。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
The One Thing To Do As You Age For Better Memory &
More Happiness