イーサリアムが超進化!? 話題の「ゼロ知識証明」で何が変わるのか、世界一やさしく解説します!
こんにちは!あなたのテクノロジー専門ブロガー、ジョンです。
最近、インターネットの新しい形として注目されている「イーサリアム」の世界で、とっても大きなニュースが発表されました。なんだか難しそう? 大丈夫です!この記事を読めば、「へぇ、そういうことだったんだ!」とスッキリ理解できるはず。専門知識ゼロでもわかるように、じっくり解説していきますね!
そもそも「イーサリアム」って何?
ニュースの解説の前に、まずは主役の「イーサリアム」について簡単におさらいしましょう。
イーサリアムは、一言でいうと「新しいインターネットの土台(プラットフォーム)」のようなものです。私たちが普段使っているスマホにiOSやAndroidというOS(基本ソフト)があるように、イーサ-リアムはブロックチェーンという技術を使った新しいアプリケーションを動かすためのOSだと考えてみてください。
最近よく聞くNFT(非代替性トークン)や、DeFi(分散型金融)といったサービスの多くは、このイーサリアムの仕組みの上で動いています。そして、このイーサリアムの開発をサポートしているのが「イーサリアム財団」という非営利組織です。今回のニュースは、この財団から発表されました。
今回の大きなニュース:「ゼロ知識証明」の本格導入
さて、本題です。イーサリアム財団が発表した計画、それは「ゼロ知識証明(ゼロちしきしょうめい)」という技術を、イーサリアムの根幹に本格的に取り入れていく、というものです。
ゼロ知識証明ってなんだろう?
「ゼロ知識証明」、名前だけ聞くと魔法の呪文みたいですよね(笑)。でも、考え方は意外とシンプルなんです。
これは、「ある秘密の情報(答え)を相手に教えることなく、自分がその情報を知っていることだけを証明する技術」です。
ちょっと分かりにくいので、例え話をしてみましょう。
あなたがお店でお酒を買おうとして、店員さんに年齢確認を求められたとします。普通は、運転免許証を見せますよね。でも、免許証にはあなたの名前、住所、誕生日など、たくさんの個人情報が書かれています。店員さんが知りたいのは「20歳以上かどうか」だけなのに、余計な情報まで見せることになります。
もし「ゼロ知識証明」が使えたら、こうなります。
あなたはスマホのアプリで「私は20歳以上です」というデジタル証明書を店員さんに見せます。店員さんの端末は、その証明書が本物であることだけを確認できます。あなたの正確な誕生日や住所は一切表示されません。
つまり、「20歳以上である」という事実(=答えを知っていること)を、誕生日という秘密の情報を明かさずに証明できたわけです。これがゼロ知識証明の基本的な考え方です。
で、イーサリアムはどう変わるの?
この「ゼロ知識証明」をイーサリアムに取り入れると、主に2つのすごいことが起こります。
- メリット①:ものすごく効率が良くなる!
イーサリアムでは、世界中の人たちがたくさんの取引(送金など)を行っています。そのため、時々「交通渋滞」のような状態になり、処理が遅くなったり、手数料が高くなったりすることがありました。ゼロ知識証明を使うと、たくさんの取引をギュッと一つにまとめて、「これらの取引は全部正しいですよ」というたった一つの「証明」を作ることができます。これにより、ネットワークの負担が劇的に減り、処理が速く、安くなると期待されています。 - メリット②:プライバシーがもっと守られる!
先ほどの年齢確認の例のように、取引の細かい内容をすべて公開しなくても、その取引が正当であることを証明できるようになります。これにより、ユーザーのプライバシー保護がさらに強化されるのです。
具体的な計画:「L1 zkEVM」って何?
今回の発表では「L1 zkEVMを導入する」という言葉が使われました。これも分解してみると簡単です。
- L1(レイヤー1):これはイーサリアムの「メインネットワーク」、つまり一番中心となる「本通り」のことです。この本通り自体をアップグレードしよう、という話です。
- EVM(イーサリアム仮想マシン):これはイーサリアムの「頭脳」や「エンジン」にあたる部分です。すべての計算やプログラムはここで行われます。
- zkEVM:つまり、「ゼロ知識証明(zk)を理解できる、新しいイーサリアムのエンジン(EVM)」ということです。
まとめると、「L1 zkEVMの導入」とは、「イーサリアムのメインストリートで使われているエンジンを、ゼロ知識証明に対応した最新のものに載せ替える」という、非常に大きなアップグレード計画なのです。この計画は、今後1年以内に最初の段階が始まる予定だそうで、今からワクワクしますね!
筆者ジョンの一言
今回の発表は、イーサリアムが次のステージへ向かうための、力強い一歩だと感じました。例えるなら、今まで一般道だけだった街に、一気に高速道路網を整備するような計画です。これが実現すれば、イーサリアムはもっと多くの人にとって、より速く、より安全で、使いやすいプラットフォームになるでしょう。今後の進展から目が離せませんね!
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Ethereum Foundation Outlines Path To Full ZK Adoption And
Layer 1 zkEVM Deployment