未来のテクノロジーが香港に大集結!「DePIN Expo 2025」って一体なに?初心者向けに徹底解説します
こんにちは、テクノロジーブロガーのジョンです!
最近、ニュースを見ていると「Web3」とか「ブロックチェーン」とか、なんだか難しそうな言葉をよく見かけませんか?「自分には関係ないかな…」なんて思っている方も多いかもしれません。でも、実は私たちの生活をガラッと変えるかもしれない、面白い動きが世界中で起きているんです。
今日はその中でも、特に注目のビッグイベント「DePIN Expo 2025」について、誰にでもわかるように、やさしく解説していきたいと思います!2025年に香港で開かれるこのイベント、未来のヒントがたくさん詰まっていますよ。
そもそも「DePIN(ディーピン)」って何のこと?
まず、イベントの名前にもなっている「DePIN(ディーピン)」という言葉。これ、何の略かというと「Decentralized Physical Infrastructure Networks」の頭文字をとったものです。
…と言われても、ますます「???」となりますよね(笑)。大丈夫です、もっと簡単に説明します!
一言でいうと、「みんなで協力して、現実世界のインフラ(生活に必要な設備やサービス)を作って運営する仕組み」のことです。
例えば、Wi-Fiを考えてみてください。普段私たちが使っているWi-Fiは、大きな通信会社がアンテナを立てて、サービスを提供していますよね。これは1つの会社が中心になっている「中央集権型」です。
それに対してDePINは、「分散型」。つまり、中心がいません。
「私の家のWi-Fi、使ってない時間は他の人に貸してあげてもいいよ」「僕のパソコンの余っている保存スペース(ストレージ)、誰か使っていいよ」といった感じで、個人や小さな組織が持っている「余ったリソース(資源)」をみんなで共有しあうんです。そして、提供した人はその対価として報酬(多くは暗号資産などで支払われます)をもらえます。
こうやってたくさんの人が協力することで、巨大な企業に頼らなくても、安くて効率的なWi-Fiネットワークやデータ保存サービスが作れてしまう。これがDePINの基本的な考え方です。なんだか、新しい時代の助け合いみたいでワクワクしませんか?
イベントの3つの重要テーマ
今回の「DePIN Expo 2025」では、特に3つの大きなテーマが掲げられています。どれも未来を語る上で欠かせないキーワードなので、一つずつ見ていきましょう!
テーマ1:RWA(現実世界の資産)
「RWA」は「Real-World Assets」の略で、日本語にすると「現実資産」です。これは、不動産や美術品、株といった、私たちが実際に触れたり価値を感じたりできる「現実世界の資産」を、デジタルの世界で扱えるようにする技術のことです。
ここで「ブロックチェーン(データを鎖のようにつなげて、みんなで管理することで改ざんを難しくする技術)」が登場します。この技術を使うことで、例えば「この絵画の所有権の100分の1」とか「あのビルの権利の0.1%」といった形で、高価な資産を細かく分けて、デジタルの証明書(トークンと呼ばれます)として売買できるようになるんです。
- 今まで:高価な不動産やアートは、お金持ちしか投資できなかった。
- これから(RWAで):まるで株を買うように、誰でも少額から現実の資産に投資できるようになるかもしれない。
DePINのネットワークは、こうしたデジタル化された資産を安全に管理したり、取引したりするための土台としても期待されています。
テーマ2:AI(人工知能)
「AI」は、もう皆さんおなじみですよね。文章を作ったり、絵を描いたり、私たちの生活にもどんどん身近になっています。
でも、すごいAIを開発したり動かしたりするには、ものすごい量の計算パワー(コンピューティングパワー)が必要です。今までは、GoogleやAmazonのような巨大なIT企業が持つ、巨大なデータセンターに頼るしかありませんでした。
ここでDePINが活躍します!世界中の人たちが持っているパソコンの「余っている計算能力」を少しずつ集めて、巨大な仮想のスーパーコンピュータを作り出すことができるんです。これにより、
- AI開発のコストが下がる。
- 巨大企業に独占されず、多くの人がAI開発に参加できる。
といったメリットが生まれます。AIがもっと「みんなのもの」になるための重要なカギが、DePINにあるというわけですね。
テーマ3:IoE(Internet of Everything)
「IoE」は「Internet of Everything」の略。日本語では「すべてのインターネット」と訳されます。よく似た言葉に「IoT(モノのインターネット)」がありますよね。これは、家電や車など、身の回りの「モノ」がインターネットにつながることです。
IoEは、その進化版です。「モノ」だけでなく、「人」や「データ」、社会の「プロセス(手順や仕組み)」まで、ありとあらゆるものがインターネットでつながる世界を指します。
例えば、街中の信号機、車、歩行者のスマホ、天気予報データなどが全部つながって、一番スムーズで安全な交通の流れを自動で作り出す…といったイメージです。
こんなにもたくさんのものがつながる世界では、通信が途切れたり、どこか1つのサーバーがダウンしたりすると大変なことになります。そこで、中心となる管理者がいなくても安定して動き続けるDePINの分散型ネットワークが、IoEの世界を実現するための完璧なインフラになると考えられているんです。
ジョンの一言
未来の技術って聞くと、どうしても複雑で遠い世界の話に感じてしまいますよね。でも、DePINの根底にある「共有」や「協力」という考え方は、とても人間的で温かいものだと僕は感じています。一部の巨大な力に頼るのではなく、みんなの小さな力を合わせて大きなことを成し遂げる。そんな新しい社会の形が、この技術の先に見えるようで、とてもワクワクします。このイベントが、その未来に向けた大きな一歩になることは間違いないでしょう。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
DePIN Expo 2025 (Hong Kong) Agenda Officially Announced:
Three Major Themes—RWA, AI, and Internet of Everything