メタバースの未来がもっと便利に?新しい「実験場」ができたって本当?
こんにちは、テクノロジー解説ブロガーのジョンです!
最近、「メタバース」という言葉をよく耳にするようになりましたよね。映画やゲームに出てくるような、インターネット上のもう一つの世界のことです。自分の分身(アバター)を操作して、友達と話したり、イベントに参加したりできる、なんだかワクワクする未来ですよね。
でも、今のメタバースには一つ大きな問題があるんです。それは、いろいろな会社が作っているメタバース同士がつながっていないこと。まるで、それぞれが別々の「島国」のようになっていて、A社のメタバースで買った服を、B社のメタバースで着ることができないんです。これって、ちょっと不便だと思いませんか?
そんな問題を解決するために、世界中の会社が集まって「共通のルール」を作ろうとしている団体があります。それが今回ご紹介する「メタバース・スタンダード・フォーラム(Metaverse Standards Forum)」です。そしてこの団体が、メタバースの未来を大きく変えるかもしれない、新しい取り組みを発表しました!
メタバースの「ルール作り」を進める新しい実験場
今回発表されたのは、「フォーラム・ラボ(Forum Labs)」という新しいプログラムです。一言でいうと、メタバースの新しい技術やルールを、実際に試してみるための「実験場」のようなものです。
これまで、メタバースの共通ルール作り(これを専門用語で標準化と言います)は、主に会議室での話し合いが中心でした。でも、「このルールって本当に使いやすいの?」「実際に作ってみたら問題はないかな?」といったことを、机の上だけで考えるのは難しいですよね。
そこで「フォーラム・ラボ」が作られました。この実験場では、主に2つの活動が行われます。
- ルールが決まる「前」の実験(Pre-Standardization)
新しい技術やアイデアを、正式なルールとして決める前に、実際に動かしてテストします。「こんな仕組みはどうだろう?」というアイデアを形にして、みんなで試すことで、より良いルールを作ることができます。 - ルールが決まった「後」のサポート(Post-Standardization)
せっかく共通ルールが決まっても、それを使うのが難しかったら意味がありませんよね。そこで、決まったルールをいろいろな会社が簡単に使えるように、サンプルコードやツールなどを提供してサポートします。
つまり、この「フォーラム・ラボ」は、アイデアを試す場所であり、みんなが新しい技術を使いこなすための教室でもある、というわけです。
私たちにとって、どんないいことがあるの?
「なんだか難しそうな話だな…」と思った方もいるかもしれません。でも、この取り組みは、私たちの未来のメタバース体験を、より豊かで便利なものにしてくれる可能性を秘めています。
例えば、こんな未来が実現しやすくなります。
- あるメタバースで買ったアバターの服やアイテムを、別のメタバースでも自由に使えるようになる。
- 友達と別のメタバースで遊んでいても、簡単に合流したり、メッセージを送り合ったりできるようになる。
- 現実世界の建物をスキャンして、そっくりな建物をメタバース内に簡単に作れるようになる。
こうした「つながるメタバース」が実現すれば、メタバースはもっと楽しく、そして仕事や学習にも役立つ、本当に「もう一つの世界」になっていくはずです。今回の「フォーラム・ラボ」の設立は、そのための非常に重要な一歩なんです。
最初の実験パートナーとして、「p-NET」という実績のある団体が選ばれたことも発表されており、プロジェクトが具体的に動き出していることがわかりますね。
僕(ジョン)は、こうした地道で具体的な取り組みこそが、未来の大きな変化につながるんだなと、とてもワクワクしています。これまでバラバラだったメタバースの世界が、一つの大きな世界としてつながっていく…そのための土台作りが、今まさに始まっているんですね。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Driving Real-World Impact: Metaverse Standards Forum
Launches Forum Labs Initiative for Pre- and Post-Standardization
Collaboration