ビットコインの新しい守り方?深刻化する「レンチ攻撃」と戦うGlokとは
こんにちは、ブロックチェーン技術を分かりやすく解説するブロガーのJonです!
皆さんは「ビットコインのセキュリティ」と聞くと、ハッキングやウイルス対策を思い浮かべるかもしれませんね。でも、実はもっと直接的で、物理的な危険も存在します。今日は、そんな新しい脅威に立ち向かうために生まれた、注目のスタートアップ「Glok」についてご紹介します。
「レンチ攻撃」って何?
Glokが戦おうとしているのは、「レンチ攻撃(Wrench Attack)」と呼ばれる脅威です。なんだか物騒な名前ですよね。
これは、コンピューターへのサイバー攻撃ではなく、ビットコインの所有者本人を物理的に脅して、資産を奪い取ろうとする行為を指します。例えば、工具のレンチを突きつけられて「パスワードを言え」と脅されるような、非常に原始的で暴力的な手口です。
ビットコインの価値が高まるにつれて、残念ながらこうした現実世界での強盗や誘拐のリスクも深刻になってきているんです。
その脅威に立ち向かう「Glok」
そんな「レンチ攻撃」という深刻な問題に取り組むため、アリーナ・ヴラノヴァ(Alena Vranova)氏によって設立されたのが、セキュリティ専門のスタートアップ(新しいビジネスを始めた会社のことです)「Glok」です。
Glokは、デジタルな対策だけでは防ぎきれない物理的な脅威から、ビットコインユーザーを守ることを使命としています。
Glokが提供する2つの解決策
では、Glokは具体的にどうやって私たちを守ってくれるのでしょうか?元記事によると、Glokは主に2つのアプローチでこの問題に立ち向かうようです。
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誘拐対策のセキュリティトレーニング
一つ目は、なんと「誘拐対策」のトレーニングです。これは、万が一自分が誘拐されたり、脅されたりした時にどう対処すべきか、身を守るための実践的な知識やスキルを学ぶトレーニングです。デジタル資産を守るために、現実世界での護身術を身につける、という新しい発想ですね。 -
プライバシーを最優先するアプリ
二つ目は、プライバシーを第一に考えて(プライバシーファースト)設計された専用アプリです。このアプリは、ユーザーの個人情報を守ることを最優先事項として作られており、物理的な脅威に直面した際にも資産を安全に保つための手助けとなることが期待されます。
筆者のひとこと
仮想通貨のセキュリティというと、どうしてもハッキング対策に目が行きがちですが、今回のニュースは「持ち主本人」の安全が何より重要だということを改めて気付かせてくれますね。テクノロジーだけでなく、こうした「人」に焦点を当てたサービスが登場するのは、業界が成熟してきた証拠なのかもしれません。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
Bitcoin Security Startup Glok to Address Rising Kidnapping Threats