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若さ関係なし! 記憶力を悪化させる食生活とは?脳科学者が教える対策と秘訣

Memory Loss? The Surprising Eating Pattern Damaging Your Brain

【要注意】その食生活、物忘れの原因かも?若くても記憶力に影響する食事パターンとは

「最近、なんだか物忘れが多いな…」「あれ、今何をしようとしてたんだっけ?」

そんな風に感じたことはありませんか?年齢のせいかな、と片付けてしまいがちですが、実はその原因、普段の「食事」にあるかもしれません。特に、ある特定の食事パターンは、たとえ若くても記憶力を低下させる可能性があることが、最近の研究でわかってきました。

今回は、私たちの脳と食事の意外な関係について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

わずか4週間で記憶力が低下?ある研究が示す衝撃の事実

この話の根拠となっているのは、オハイオ州立大学が行ったある研究です。研究チームは、実験用のラットを2つのグループに分けました。

  • グループA:健康的でバランスの取れたエサ
  • グループB:加工食品を多く含むエサ(人間の「欧米式の食事」を模したもので、精製された炭水化物や脂肪分が多い、いわゆるジャンクフードのような食事です)

そして4週間後、それぞれのラットの記憶力にどのような変化があったかをテストしました。その結果は驚くべきものでした。

なんと、加工食品中心の食事を続けたグループBのラットは、記憶障害の兆候を示したのです。具体的には、新しい場所を覚えることができなかったり、危険を知らせる合図にうまく反応できなかったりしました。これは、脳の記憶を司る部分がうまく機能していないサインです。

なぜ加工食品は脳に良くないの?

では、なぜ加工食品を食べ続けると、記憶力に影響が出てしまうのでしょうか?研究によると、そのカギは「炎症(えんしょう)」にあります。

炎症とは、体が傷ついたりウイルスが入ってきたりしたときに、それを治そうとして起こる防御反応のこと。身近な例でいうと、ケガをしたところが赤く腫れるのも炎症の一種です。いわば「体の中の小さな火事」のようなものです。

加工食品中心の食事は、この「火事」を脳内で引き起こしてしまうことがわかったのです。特に、記憶の司令塔ともいえる「海馬(かいば)」という部分で強い炎症反応が見られました。海馬が炎症でダメージを受けると、新しいことを覚えたり、過去の出来事を思い出したりする能力が低下してしまいます。

さらに重要なのは、この影響が若いラットでも見られたという点です。「物忘れは年配の人の悩み」というイメージがありますが、不健康な食生活は、年齢に関係なく私たちの脳にダメージを与えかねないのです。

朗報!今からでもできる対策とは

ここまで聞くと少し怖くなってしまいますが、希望の光もあります。この研究では、どうすれば脳へのダメージを防げるかについても調べています。

対策1:食生活を健康的なものに戻す
記憶障害の兆候が見られたラットも、食事を健康的なものに戻したところ、記憶力が回復したそうです。つまり、もし今、食生活が乱れがちでも、これから改善していけば大丈夫ということです。

対策2:DHAを積極的に摂る
研究では、加工食品と一緒にDHA(ドコサヘキサエン酸)を補給したラットは、記憶力の低下が防がれたこともわかりました。DHAは、サバやイワシなどの青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸の一種で、脳の健康に良いとされる栄養素です。食生活の改善が難しいときは、サプリメントなどで補うのも一つの手かもしれません。

神経科学者が教える!脳を元気にする5つの簡単エクササイズ

食事の改善とあわせて、日常生活で脳をいたわる習慣を取り入れることも大切です。神経科学者のナン・ワイズ博士がすすめる、簡単な脳のエクササイズをご紹介します。

  • 十分な睡眠をとる:睡眠中に、脳はその日に学んだ情報を整理し、記憶として定着させます。脳のメンテナンスタイムだと考えて、しっかり眠りましょう。
  • 瞑想する:瞑想は、集中力を高め、心を落ち着かせる効果があります。集中力は、何かを覚えるときの基礎となる力です。
  • 新しいことを学ぶ:新しい言語を勉強したり、楽器を習ったりすることは、脳にとって最高のトレーニングになります。脳の筋肉を鍛えるイメージです。
  • 人と交流する:友人や家族との会話は、実はとても高度な脳の活動です。社会的なつながりを保つことは、脳の刺激になります。
  • 体を動かす:ウォーキングなどの軽い運動でも、脳への血流が増え、神経細胞の働きを活発にしてくれます。

筆者ジョンより

この記事を読んで、普段何気なく口にしているものが、こんなにも早く脳に影響を与えるのかと、正直とても驚きました。でも同時に、今からでも生活習慣を見直せば改善できると知って、少し安心もしました。日々の小さな選択が、未来の自分の健康につながっているんですね。

この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
This Eating Pattern Can Worsen Your Memory — Even If You’re
Young

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