見た目が完璧じゃない野菜こそ体に良い？専門家が教える「ストレスフード」の秘密
こんにちは！健康とお金について分かりやすく解説する、ブログライターのジョンです。
スーパーで野菜や果物を選ぶとき、つい見た目がキレイで、形が整っているものに手を伸ばしてしまいますよね。でも、もし「少し傷があったり、色むらがあったりする方が、実は体にとって良いかもしれない」と言われたら、驚きませんか？
今回は、長寿研究の専門家であるウィリアム・リー医師が提唱する、ちょっと意外な健康法、「ストレスを受けた食品」について、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
「ストレスフード」って、一体なに？
「ストレスフード」と聞くと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとてもシンプルです。これは、厳しい環境で育った植物のことを指します。
例えば、以下のようなものです。
- 強い日差しを浴びて育った
- 岩だらけの土壌で根を張った
- 虫に食べられないように頑張った
こうした逆境に立ち向かう中で、植物は自分自身を守るために特別な成分を作り出します。人間でいえば、大変なことを乗り越えて心身ともに強くなるのに似ていますね。私たちがこうした植物を食べることで、その「強さの素」を体に取り入れることができるのです。
具体的には、少し傷のついたリンゴや、一部分が緑色で一部分が赤いといった色むらのあるトマト（在来種などに見られます）などが、この「ストレスフード」にあたります。
体内で起こるすごい仕組み、「ゼノホルミーシス」
では、なぜストレスを受けた植物が私たちの体に良いのでしょうか？そのカギを握るのが「ゼノホルミーシス」という現象です。
これは、ある生物（植物）がストレスに対応するために作り出した化学物質を、別の生物（人間）が摂取することで、自分自身の防御システムを活性化させる、という考え方です。
リー医師はこれを「植物が経験していることを、私たちの体が聞き耳を立てているようなもの」と説明しています。なんだか面白いですよね。
もう少し簡単に言うと、こんなイメージです。
植物が「大変だ！自分を守るためのバリアを作ろう！」と特別な成分（ポリフェノールなど）を出す → 私たちがその植物を食べる → 私たちの体が「お、何か大変なことが起きてるらしい。自分たちも守りを固めておこう！」と、健康を守るスイッチをONにする。
この特別な成分が、ポリフェノールや生理活性物質と呼ばれるものです。これらは植物が自分を守るために作り出す天然の化学物質で、私たちの体の機能をサポートしてくれる有益な成分なのです。
毎日の食卓に！「ストレスフード」の具体例
「じゃあ、具体的にどんなものを選べばいいの？」と思いますよね。実は、私たちの身近にはたくさんの「ストレスフード」があります。
- 色むらのあるトマト：太陽の光というストレスを受けた証拠。異なる色の部分には、それぞれ異なる種類の健康成分が含まれている可能性があります。
- 少し傷のあるリンゴ：傷がついた部分は、リンゴが自分を修復し、守ろうとしているサイン。防御のための成分が活発に作られています。
- 色の濃い野菜や果物：紫色のジャガイモやベリー類、色の濃い葉物野菜など、鮮やかで深い色は、ポリフェノールが豊富な証拠です。
- オリーブオイル：オリーブの実は、オイルを搾るために圧搾される（押しつぶされる）という大きなストレスを受けます。
- ワイン：ブドウは、太陽の光や気候の変化といったストレスを受けながら育ちます。
- ダークチョコレート：原料であるカカオ豆は、発酵というストレス過程を経て、豊かな風味と健康成分を生み出します。
これからはスーパーで、ピカピカの野菜だけでなく、少し不格好でも生命力あふれる野菜や果物にも目を向けてみると、新しい発見があるかもしれませんね。
筆者のひとこと
今まで、見た目が悪い野菜は栄養も少ないのではと、無意識に避けていたかもしれません。しかし、逆境で育った植物の方が栄養価が高い可能性があるというのは、まさに目からウロコでした。これからは、少し不揃いな野菜たちも愛情を持って選びたいです。食品ロスを減らすことにも繋がる、素敵な考え方ですよね。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
Why This Longevity Expert Wants You To Eat “Stressed-Out”
Foods