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1980年代からのS&P 500:二桁のリターンが示すもの

Double-Digit Decades: A Historical Look at S&P 500 Returns

アメリカ株は本当にすごい?過去40年以上の「成績表」をのぞいてみよう!

こんにちは、ジョんです!

「投資を始めるなら、まずはアメリカの株がいいよ」なんて話、聞いたことありませんか?でも、初心者の方にとっては「どうしてすごいの?」「本当に大丈夫?」と不安に思うこともありますよね。

そこで今回は、アメリカの株式市場がどれだけ成長してきたのか、過去のデータを一緒に見ながら、その実力と付き合い方のヒントを探っていきましょう!

まずは基本!「S&P 500」ってなんだろう?

今回注目するのは「S&P 500(エスアンドピーごひゃく)」という言葉です。

これは、アメリカを代表する優良企業500社の株価を元に計算された、とても有名な株価指数です。イメージとしては、「アメリカ経済全体の成績表」のようなものと考えてみてください。

アップルやマイクロソフト、アマゾンといった、皆さんも聞いたことがあるような大企業がたくさん含まれています。このS&P 500の動きを見ることで、アメリカの株式市場全体が好調なのか不調なのかがわかる、というわけです。

衝撃!10年ごとのリターンを見てみよう

では、本題です。このS&P 500が、10年ごとにどれくらいの成績を上げてきたのか見ていきましょう。ここでの「リターン」とは、配当金も含めた総合的な収益のこと。「年率リターン」は、もし毎年同じペースで増えていたとしたら、1年あたり平均で何%増えたか、という数字です。

  • 1980年代:年率 +17.6%
  • 1990年代:年率 +18.2%
  • 2000年代:年率 -0.9%
  • 2010年代:年率 +13.9%
  • 2020年代(現時点まで):年率 +11.2%

この結果を見て、どう感じましたか?1980年代、90年代、2010年代は、年平均で10%を超える驚異的なリターンを上げていますね。これが「アメリカ株は強い」と言われる理由の一つです。

忘れてはいけない「失われた10年」

しかし、ここで絶対に注目すべきなのが2000年代の「-0.9%」という数字です。

この10年間に投資をしていたら、残念ながら資産はほとんど増えなかった(むしろ少し減ってしまった)ということになります。これは、2000年初頭のITバブル崩壊や、2008年のリーマンショックといった大きな金融危機が原因でした。

どんなに強いアメリカ市場でも、このように「全くうまくいかない10年間」というものが、実際に存在したのです。これは投資をする上で、必ず心に留めておきたい事実です。

このデータから学べること

この過去のデータは、私たち初心者に大切なことを教えてくれます。

1.長期的に見れば、やっぱりパワフル
マイナスの10年がありつつも、それ以外の年代ではすべて年率10%以上の「二桁成長」を達成しています。もし40年以上にわたって投資を続けていれば、2000年代のマイナスを乗り越えて、資産は大きく成長した可能性が高いです。短期的な浮き沈みに惑わされず、長い目でマーケットと付き合うことの重要性がわかりますね。

2.悪い時期は必ず来る、と心得る
2000年代のデータは、「投資は常に右肩上がりではない」という現実を突きつけてきます。だからこそ、「暴落したから、もうダメだ!」と慌てて売ってしまうのは一番避けたい行動です。むしろ、そういう時期もコツコツと買い続けることで、将来の大きなリターンにつながる可能性があります。

3.だからこそ「長期・積立・分散」が王道
いつが良い時期で、いつが悪い時期かなんて、誰にも予測できません。だからこそ、投資の基本と言われる「長期(長く続ける)」「積立(定期的に買い続ける)」「分散(一つのものに集中しない)」が、私たち個人投資家にとっての最強の戦略になるのです。S&P 500に連動する投資信託やETF(株の詰め合わせパックのようなものです)を活用すれば、手軽にこの戦略を実践できますよ。

筆者ジョンより

こうして数字で過去を振り返ると、改めて長期投資の心強さを感じますね。良い時も悪い時もあるのが当たり前。だからこそ、市場のニュースに一喜一憂せず、自分のペースでコツコツ続けることが、未来の自分を助ける一番の力になるんだなと実感します。

この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです:
The Double-Digit Decades

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