たった一つ、毎日続けるだけでOK？研究が教える、脳を元気にするシンプルな習慣
こんにちは、健康やお金の情報をわかりやすくお伝えしているジョンのブログへようこそ！
「最近、物忘れが多いな…」「仕事や勉強に集中できない…」なんて感じていませんか？年齢のせいかな、と諦めてしまうのはまだ早いかもしれません。実は、最新の研究で、たった一つのシンプルな習慣を毎日続けるだけで、記憶力や考える力（これを専門用語で「認知機能」と言います）をグッと良くすることができるとわかったんです。
今回は、ミシガン大学が発表した研究をもとに、誰でも今日から始められる、脳を元気にする秘訣をわかりやすく解説していきますね。
研究が明らかにした「脳に一番効く習慣」とは？
さて、その「たった一つの習慣」とは何だと思いますか？
答えは…「しっかり眠ること」です！
「え、そんなこと？」と思った方もいるかもしれません。でも、この研究は「たった一晩」寝ないだけで、私たちの脳にどれだけ大きな影響があるかをハッキリと示してくれました。一体どんな実験だったのか、見ていきましょう。
睡眠不足が脳に与える影響を調べた実験
研究チームは135人の参加者を2つのグループに分けました。
- グループA：一晩中、研究室で眠らずに過ごす（睡眠不足グループ）
- グループB：いつも通り、家でぐっすり眠る（しっかり睡眠グループ）
そして、実験前日の夜と、実験当日の朝に、みんなに簡単な認知テストを受けてもらいました。その結果、驚きの違いが見られたのです。
睡眠不足で急増する「うっかりミス」
この実験で特に注目されたのが、「プレイスキーピング・エラー」というミスの回数です。
「プレイスキーピング・エラー」と聞くと難しそうですが、これは「作業の段取りや手順を忘れてしまうミス」のこと。例えば、料理のレシピを見ながら作っているときに、電話がかかってきて、話し終わった後で「あれ、さっきどこまでやったっけ？塩はもう入れたかな？」と分からなくなってしまうようなイメージです。
実験の結果は、次のようになりました。
- 実験前日の夜：両方のグループとも、ミスの割合は約15%でした。
- 実験当日の朝：しっかり睡眠グループのミスは15%のままだったのに対し、睡眠不足グループのミスはなんと30%に倍増していたのです！
さらに、睡眠不足グループは注意力が散漫になり、気分も落ち込んでいることがわかりました。たった一晩眠らなかっただけで、これだけの差が生まれるなんて、びっくりですよね。
なぜ眠らないと頭が働かなくなるの？
では、どうして睡眠不足になると、こんなにミスが増えたり集中できなくなったりするのでしょうか？その科学的な理由も解明されています。
脳の「司令塔」が機能不全に
私たちの脳には「前頭前皮質（ぜんとうぜんひしつ）」という部分があります。ここは、いわば「脳の司令塔」のような場所。計画を立てたり、注意を向けたり、物事の順序を記憶したりといった、高度な判断を担当しています。
睡眠が足りないと、この司令塔の働きが鈍ってしまうのです。
やる気物質「ドーパミン」の減少
さらに、睡眠不足は「ドーパミン」という脳内物質の分泌を減らしてしまいます。ドーパミンは、やる気や集中力を高める働きがあるため、「脳のガソリン」のようなものと考えてもらうと分かりやすいかもしれません。
つまり、「睡眠不足 → ドーパミンが減る → 脳の司令塔（前頭前皮質）がうまく働かない → 注意力や記憶力が低下し、ミスが増える」という悪循環に陥ってしまうわけです。
筆者ジョンより
今回の研究結果は、とてもシンプルですが、毎日を元気に過ごすための重要なヒントをくれますね。私もついつい夜更かしをしてしまうことがあるのですが、翌日に頭がぼんやりするのは、脳の司令塔がちゃんと働いていなかったからなのだと、改めて納得しました。忙しい毎日だからこそ、意識して睡眠時間を確保することが、結局は日中のパフォーマンスを上げることにつながるんですね。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
One Thing To Do Daily For Better Cognition & Memory,
According To Research