プログラミングの専門知識はもう不要？「XMLUI」で誰でもウェブアプリが作れる時代が来るかも！
こんにちは、AI技術について分かりやすく解説するブログライターのJonです！
「自分でも何かアプリを作ってみたいけど、プログラミングって難しそう…」と感じている方、多いのではないでしょうか？特に、最近のウェブアプリ開発でよく聞く「React」や「CSS」といった言葉には、ちょっと尻込みしてしまいますよね。
でも、そんな悩みを解決してくれるかもしれない、すごいプロジェクトが登場しました。その名も「XMLUI」です。今回は、この新しい技術が一体どんなもので、私たちの未来をどう変える可能性があるのか、一緒に見ていきましょう！
XMLUIって一体なに？
XMLUIは、新しく公開されたオープンソースのプロジェクトです。一言でいうと、「ReactやCSSの専門知識がなくても、見た目のきれいなウェブアプリの画面を作れるようにする」ためのツールです。
「そもそもReactとかCSSって何？」という方のために、簡単に説明しますね。
- React（リアクト）：Facebook（現在のMeta社）が開発した、ウェブサイトの「見た目」の部分（ユーザーインターフェース、略してUIと言います）を効率的に作るための技術です。多くのモダンなウェブサービスで使われています。
- CSS（シーエスエス）：ウェブページの文字の色や大きさ、レイアウトなどを指定して、見た目をきれいに装飾するための言語です。
これらはとても強力なツールですが、使いこなすには学習が必要です。XMLUIは、この複雑な部分を裏側で全部引き受けてくれるんです。
では、開発者は何をするのかというと、「XML」というシンプルなマークアップ言語を使って指示を出すだけ。まるで、ウェブページを作るHTMLのように、あらかじめ用意された部品（コンポーネント）を「ここにテーブルを置いて」「あそこにボタンを配置して」と書き記すだけで、アプリの画面が完成してしまうのです。
XMLUIには、データ表示用のテーブル、リスト、入力フォーム、ボタンといった、アプリでよく使われる部品が一通りそろっています。開発者は、これらをレゴブロックのように組み合わせるだけで、スクリプト（簡単なプログラム）をほとんど書かずにアプリを開発できるというわけです。
昔ながらの「良いとこ取り」？Visual Basicとの共通点
このプロジェクトに関わっているコンサルタントのジョン・ウデル氏は、XMLUIをかつて一世を風靡した開発ツール「Visual Basic（ビジュアルベーシック）」に例えています。
Visual Basicは、専門家が作った高機能な部品を、プログラミング初心者でも簡単に組み合わせてアプリを作れるようにした画期的なツールでした。プラモデルを組み立てるような感覚で、誰でもソフトウェア開発ができたのです。
ウデル氏によれば、XMLUIは「このVisual Basicのモデルを、現代のウェブ技術の世界に持ち込むもの」だそうです。つまり、Reactという現代的で強力な部品のエコシステム（たくさんの部品がそろっている環境）を、昔のVisual Basicのように誰もが直感的に使えるようにしよう、という試みなのです。
AIが開発をお手伝い！プログラミングはほとんど不要に
XMLUIのすごいところは、これだけではありません。なんと、AIアシスタントの助けを借りてアプリ開発を進めることもできるんです。
XMLUIプロジェクトは、「MCP（モデル・コンテキスト・プロトコル）サーバー」というものを提供しています。これは、Claude DesktopやCursorといったAIツールと開発者の間をつなぐ「橋渡し役」のようなものです。この仕組みを使うと、開発者はAIに対して「こんなアプリを作りたい」と指示を出すだけで、AIがXMLUIのルールを理解して、適切なコードを生成してくれるようになります。
もちろん、AIを使わなくても開発は可能です。開発者が書く必要があるのは、ほんの少しのJavaScript（ウェブページに動きをつけるためのプログラミング言語）だけで、見た目を整えるための複雑なCSSに頭を悩ませる必要は一切ありません。難しい部分はすべてXMLUIが「カプセル化」して隠してくれるので、開発者は本当に作りたいものに集中できるのです。
開発者の「もっと簡単に」を叶えるプロジェクト
このXMLUIを発案したのは、ジェント・ヒト氏という人物です。彼はこれまでにも、開発者を助けるための会社をいくつも設立してきました。
- /n software社：開発者にとってネットワーク通信を簡単にすることを使命としました。
- CData社：開発者にとってデータアクセスを簡単にすることを使命としました。
そして今回のXMLUIの使命は、「開発者にとってUI（ユーザーインターフェース）作りを簡単にすること」なのだそうです。この一貫した哲学が、XMLUIという素晴らしいプロジェクトを生み出したのですね。
僕自身、テクノロジーは専門家だけのものではなく、誰もがアイデアを形にするための道具であるべきだと感じています。XMLUIのようなツールは、まさにその考えを体現していて、プログラミングの壁をぐっと低くしてくれますね。これからどんな面白いアプリが生まれてくるのか、本当に楽しみです。
この記事は、以下の元記事をもとに筆者の視点でまとめたものです：
XMLUI builds React-based UIs with simple markup