こんにちは！Web3やメタバースの世界を案内するブロガーのJonです。
最近、X（旧Twitter）などで「ビットコインの価格がまた週末に下がった…」なんて投稿を見かけることが増えていませんか？確かに、ここ数週間、金曜日に価格が下がるという動きが続いていて、少し不安に感じている方もいるかもしれません。しかし、シンガポールを拠点とする暗号資産取引会社QCP Capitalの分析によると、短期的な下落はありつつも、ビットコインのより大きな上昇トレンドは続いているとのこと。一体どういうことなのでしょうか？
今回は、この「金曜日の下落」の背景と、それでもビットコインが力強い理由、そして今後の見通しについて、Web3の世界に興味を持つ皆さんにも分かりやすく、最新情報を交えながら徹底解説していきます！
2024年、ビットコインに何が起きたのか？ – 過去から現在まで
まず、現在の状況を理解するために、今年に入ってからのビットコイン市場の大きな動きを振り返ってみましょう。
過去：歴史を変えた「ビットコイン現物ETF」の承認
2024年の暗号資産市場における最大の出来事は、なんといっても1月に米国で「ビットコイン現物ETF（上場投資信託）」が承認されたことです。
「ETFって何？」という方のために簡単に説明すると、これは株式と同じように証券取引所で売買できる投資信託のこと。これまでは、ビットコインを持つには暗号資産取引所で口座を開設する必要があり、少しハードルが高いと感じる人もいました。しかし、現物ETFが登場したことで、普段から株式投資をしているような機関投資家や個人投資家が、使い慣れた証券口座を通じて間接的にビットコインへ投資できるようになったのです。
この出来事は、ビットコインが「一部の技術好きのためのもの」から、「伝統的な金融市場に認められた資産」へとステップアップした瞬間であり、市場に莫大な資金が流れ込むきっかけとなりました。
現在：ETFへの資金流入と「金曜日の下落」
ETFの承認後、予想通りブラックロックなどの世界的な資産運用会社が提供するETFに、連日巨額の資金が流入しました。これによりビットコインの価格は急上昇し、3月には史上最高値を更新するに至ります。
しかし、その一方で最近話題になっているのが、「金曜日の下落（Friday Selloffs）」です。QCP Capitalのレポートによると、特に3月に入ってから3週連続で、金曜日のアジア取引時間帯に大きな売り圧力が見られたと指摘されています。この背景には、以下のような要因が考えられています。
- 利益確定の売り：価格が急上昇したことで、短期的に利益を確定させたい投資家が週末を前に売却する動き。
- 週末のリスクオフ：週末や休日は市場が閉まっていたり、大きなニュースが出た際にすぐに対応できないため、リスクを避けるためにポジションを解消する動きが出やすい。
つまり、短期的な視点で見ると、週末を前にした利益確定売りなどが重なり、価格が下落しているように見えるのです。
それでも上昇トレンドは続く？ – 現在の市場を支える力
では、なぜQCP Capitalは「長期的な上昇トレンドは続いている」と見ているのでしょうか。その理由は、短期的な売り圧力を上回るほどの強力な買い支えと、マクロ経済の追い風があるからです。
理由1：機関投資家による継続的な買い
金曜日に一部の投資家が売っていても、それを上回る規模でビットコイン現物ETFを通じた買いが続いているのが現状です。特に平日の米国取引時間帯には、機関投資家からの根強い需要が見られます。
例えば、ビットコインETF全体の資金フローを見ると、日によっては資金が流出することもありますが、トータルで見ると依然として大規模な資金流入が続いていることがデータで示されています。これは、大手金融機関がビットコインを長期的な投資対象としてポートフォリオに組み入れ始めている証拠と言えるでしょう。
理由2：マクロ経済の動向と金利政策
暗号資産の価格は、世界経済全体の動き、特に米国の金融政策と密接に関わっています。現在注目されているのが、FRB（米連邦準備制度理事会）による今後の利下げの可能性です。
一般的に、政策金利が引き下げられると、銀行預金などの金利が低くなるため、より高いリターンを求めて株式やビットコインのようなリスク資産にお金が流れ込みやすくなります。最近発表された米国のインフレ関連の経済指標は強弱入り混じっており、早期の利下げ期待は少し後退しましたが、市場は年内に利下げが開始されるという見方を依然として維持しています。この期待感が、ビットコイン価格の下支え要因となっているのです。
Looking Ahead：ビットコインの未来を占う2つの重要ポイント
では、これからビットコイン、そしてWeb3市場全体はどうなっていくのでしょうか。未来を考える上で、特に重要な2つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1：目前に迫る「半減期（Halving）」
ビットコインには、約4年に1度「半減期（Halving）」というイベントがプログラムされています。これは、ビットコインを新たに生成する「マイニング」によって得られる報酬が文字通り半分になる仕組みです。
- 目的：ビットコインの新規供給量を減らし、希少性を高めることでインフレを防ぐ。
- 影響：供給が減るため、需要が同じかそれ以上であれば、理論上は価格が上昇しやすくなる。
過去3回の半減期の後、ビットコイン価格は中長期的に大きく上昇してきました。次の半減期は2024年4月に予定されており、市場の期待は非常に高まっています。ただし、今回は史上初めて「半減期より前に最高値を更新した」という異例の状況です。これは現物ETFによる旺盛な需要が先行したためで、半減期後の値動きがこれまでと異なる展開になる可能性も指摘されています。
ポイント2：イーサリアムなど他の暗号資産への波及
ビットコイン市場の活況は、他の暗号資産（アルトコイン）にも良い影響を与えることが期待されます。特に、時価総額2位のイーサリアムは、分散型アプリケーション（DApps）やNFT、多くのメタバースプロジェクトの基盤となっており、Web3エコシステムの中心的な存在です。
現在、市場の関心は「イーサリアムの現物ETF」が米国で承認されるかどうかに集まっています。もし承認されれば、ビットコインと同様に機関投資家からの大規模な資金流入が見込まれ、イーサリアムを基盤とする多くのWeb3プロジェクトやメタバースプロジェクトにも追い風となるでしょう。
まとめ：短期的な価格変動に惑わされず、大きな変化の波に乗ろう
いかがでしたでしょうか。ビットコイン市場で見られる週末の下落は、短期的な利益確定売りなどが要因であり、その裏ではETFを通じた機関投資家の参入という、市場構造そのものを変える大きな変化が起きています。
Web3やメタバースの世界は、こうしたブロックチェーン技術の進化と普及が土台となっています。短期的な価格の動きに一喜一憂するのではなく、その背景にある技術的な進歩や社会的な受容の広がりといった大きな流れを理解することが、これからの時代を楽しむための鍵になりますよ！
この記事は、以下の公開情報を参照し、筆者がファクトチェックのうえで構成したものです：
- QCP Capital: Despite Three Consecutive Friday Selloffs, Bitcoin’s Broader Uptrend Remains Intact
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