マクドナルドの無料フードハック発見者が、今度は中国製レストランロボットのセキュリティに注目
こんにちは、Jonです。AIとテクノロジーの最新トピックを、みなさんにわかりやすくお届けするブログへようこそ。今日は、ちょっとユニークなニュースをお話しします。マクドナルドのシステムで無料の食べ物を手に入れる方法を見つけた研究者が、今度は中国のPudu Robotics社が作るレストランロボットのセキュリティ問題を暴いたという話題です。このロボットは、レストランで料理を運んだりする便利なものですが、そこに深刻な弱点があったんです。初心者の方のために、専門用語は簡単に説明しながら進めていきますね。まずは、このニュースの背景から見ていきましょう。
どんなロボットで、どんな問題が起きたの?
Pudu Roboticsは、中国の会社で、世界中で使われているサービスロボットを製造しています。例えば、BellaBotという猫のような可愛いロボットが、レストランで料理をテーブルまで運んでくれたりします。このロボットは、2024年4月に新しいバージョン「BellaBot Pro」が発表され、AI(人工知能、コンピューターが人間のように学習・判断する技術)を活用した機能が強化されました。でも、2025年8月29日に公開されたニュースによると、このロボットの管理システムに大きなセキュリティの穴があったんです。
具体的に言うと、研究者のBobDaHackerさんが発見したのは、管理API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース、ソフトウェア同士がつながる仕組み)の脆弱性(ぜいじゃくせい、弱点のこと)です。この弱点のおかげで、誰でも簡単にロボットを遠隔操作できてしまったそうです。例えば、
- ロボットの行き先を変えて、注文した料理を自分のテーブルに持ってこさせる。
- ロボットのタスクをすべてキャンセルして、レストランの業務を止めてしまう。
- ロボットに音楽を流させたり、勝手に動き回らせて混乱を起こす。
これらの問題は、認証(本人確認)の仕組みが不十分だったせいで起きたと報じられています。ニュースサイトのThe Registerによると、Puduのロボットは世界で10万台以上使われており、1,000以上の都市で活躍中です。そんな人気のロボットにこうした弱点があったのは、驚きですよね。しかも、この脆弱性は最小限の技術知識があれば悪用可能だったそうです。
発見の経緯と時系列
このニュースは、2025年8月29日にThe Registerで報じられました。研究者のBobDaHackerさんは、以前にマクドナルドのアプリで無料フードを入手する方法を見つけたことで有名になった人です。彼女はPuduのロボットを調べ始め、すぐに管理コントロールがオープン(誰でもアクセス可能)な状態であることに気づきました。最初にPudu社に連絡したものの、返事がなく、8月21日には50人以上の社員にメールを送るほどだったそうです。
その後、2025年8月31日のWebProNewsの記事によると、Pudu社はクライアント(顧客)からの警告を受けてようやく対応し、脆弱性を修正するパッチ(修正プログラム)を適用しました。これにより、リモートでの乗っ取りや運用妨害、サービス拒否攻撃(DoS攻撃、システムを過負荷にして使えなくする攻撃)が防げるようになったとされています。また、2025年9月1日のGBHackersやCybersecurity Newsの報道では、この脆弱性がAPIの認証トークン(アクセス許可の鍵のようなもの)をチェックするものの、ユーザーの権限を確認していなかったことが原因だと指摘されています。
なぜこんなことが起きた? セキュリティの重要性
ロボットのようなIoTデバイス(Internet of Things、インターネットにつながる機器の総称)は、便利ですがセキュリティが甘いと大きなリスクがあります。今回の場合、Pudu社のロボットはデフォルトのパスワード(初期設定の簡単なもの)や、バックドア(隠れた入り口)が残っていた可能性がX(旧Twitter)の投稿で指摘されています。ただし、これらは公式発表ではなく、ユーザー間の議論なので、参考程度に留めておきましょう。
この事件は、ロボット業界全体のサイバーセキュリティ(コンピューターやネットワークを守る技術)の必要性を浮き彫りにしました。Pudu社は、2020年頃からオランダの大きな中華レストランでロボットを導入するなど、グローバルに広がっていますが、今回の脆弱性で信頼が揺らぐかもしれません。幸い、迅速にパッチが適用されたので、今後のアップデートでさらに安全になるはずです。
似たような過去の事例
似たようなハッキングの話は他にもあります。例えば、2021年頃に飲食店のシステムがハッキングされてデータが漏洩したケースや、最近の2024年9月の投稿では、特定のデバイスがリモートで操作されてしまう事例がXで話題になりました。でも、Puduのケースは特に、レストランの日常業務に直結するので、注意喚起として重要です。
今後の影響と注意点
この脆弱性はすでに修正されたので、ユーザーは最新のソフトウェアに更新することをおすすめします。Pudu社は公式に、BellaBot Proの新機能としてAIによる安全強化を発表していますが、セキュリティのアップデートも継続的に行っていくでしょう。レストランオーナーの皆さんは、ロボットを導入する際、メーカーからのセキュリティ情報をしっかり確認してくださいね。
Jonとしてまとめておくと、このニュースはテクノロジーの進化がもたらす便利さとリスクの両方を教えてくれます。研究者のような人々が弱点を指摘してくれるおかげで、安全性が向上するんです。みなさんも、日常のデバイスを使う時はパスワードを強くするなど、基本的なセキュリティを心がけましょう。次回のブログもお楽しみに!
この記事は、以下の公開情報を参照し、筆者が事実確認を行ったうえで構成しました:
- Chinese Pudu robots found open to hijacking • The Register
- Security Flaws in Pudu Robots Enable Remote Hijacking and Disruptions
- Food Delivery Robots Vulnerable to Hacks That Redirect Orders
- Food Delivery Robots Can Be Hacked to Deliver Meals to Your Table Instead of the Intended Customers
- Pudu Robotics Releases Catering and Retail Service Robot, BellaBot Pro, With New AI, Safety and Marketing Capabilities