こんにちは、Johnです。今日2025年10月17日は、分散型取引所(DEX)の世界に大きな動きがありました。イーサリアム基盤の最大手DEXであるユニスワップ(Uniswap)が、ソラナ(Solana)ブロックチェーンへの対応を正式に開始したのです。これはユニスワップにとって初めての非EVM(イーサリアム仮想マシン)チェーン統合となり、DeFi(分散型金融)のマルチチェーン化が本格的に加速する転換点として注目されています。
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ユニスワップがソラナ対応を開始した背景
ユニスワップラボ(Uniswap Labs)は2025年10月16日(現地時間)に、ソラナブロックチェーンへの正式対応を発表しました。これによりユニスワップのWebアプリにソラナ対応ウォレットを接続することで、100万を超えるソラナ上のトークンのスワップ(交換)、指値注文、そしてSOL(ソラナのネイティブトークン)の購入・売却が可能になりました。
従来、ユニスワップはイーサリアムとその互換チェーン(EVMチェーン)のみに対応していました。今回のソラナ対応により、ユニスワップは合計15のブロックチェーンに対応することになり、非EVMチェーンへの初めての統合という歴史的な一歩を踏み出したのです。
技術的な仕組み:ジュピターAPIの採用
今回のソラナ対応にあたり、ユニスワップはソラナ基盤のDEXを展開するジュピター(Jupiter)が提供する「Jupiter Ultra API(Ultra Swap API)」を採用しました。このAPIは、開発者が自らのアプリにソラナ上のスワップ機能を埋め込めるもので、ジュピターのルーティング基盤「ジュノ(Juno)」と送信最適化、MEV保護(最大抽出可能価値からの保護)、ガスレス対応、リアルタイムのスリッページ推定をワンパッケージで提供しています。
つまりユニスワップは、ソラナ上の流動性とルーティング技術をジュピターから借りる形で統合を実現したわけです。これにより、ユニスワップのユーザーはソラナの深い流動性市場にアクセスでき、最適化されたトレードを実行できるようになりました。
なぜ今ソラナなのか?市場環境との関係
ソラナは高速かつ低コストなトランザクション処理が特徴で、近年DeFiやNFT領域で急速にユーザーを増やしています。一方、ビットコイン市場では2025年10月17日時点で価格モメンタムが弱まっており、オンチェーンデータ分析企業CryptoQuantは10月14日の週間レポートで、短期的な価格の勢いが構造的に弱まっていると指摘しました。ビットコインは10万9,000ドル付近で推移し、上昇再開の水準とされる11万5,000ドルを下回っています。
こうした市場環境の中、投資家はより効率的な取引手段や新しい機会を求めています。ユニスワップがソラナに対応したことで、ユーザーはイーサリアムとソラナの両エコシステムを単一のインターフェースで利用できるようになり、資産移動やスワップの選択肢が大きく広がりました。
今後の展開:ブリッジング・クロスチェーンスワップ
ユニスワップラボは今後、ブリッジング機能(異なるチェーン間での資産移動)やクロスチェーンスワップ、そしてユニスワップウォレットへのソラナ対応を検討しているとしています。これが実現すれば、ユーザーはイーサリアム上の資産をソラナ上のトークンに直接スワップしたり、ウォレット内で複数チェーンの資産を一元管理したりできるようになります。
ユーザーが知っておくべき実践ポイント
ユニスワップでソラナトークンを扱う際、初心者〜中級者が押さえておくべき点をまとめました:
- ウォレット接続:ソラナ対応ウォレット(PhantomやSolflareなど)をユニスワップWebアプリに接続する必要があります。
- 流動性の確認:100万以上のトークンにアクセスできますが、流動性が低いトークンはスリッページ(注文時の価格変動)が大きくなる可能性があります。
- 手数料の違い:ソラナのトランザクション手数料はイーサリアムより大幅に安いですが、スワップ手数料はトークンペアによって異なります。
- セキュリティ:ウォレット接続時は必ず公式サイト(uniswap.org)であることを確認し、フィッシング詐欺に注意してください。
規制環境の変化と今後の市場見通し
米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス議長は2025年10月15日、ワシントンD.C.で開催中の金融カンファレンス「DC Fintech Week 2025」に登壇し、暗号資産分野における米国の現状について「おそらく10年遅れている」との厳しい認識を示しました。一方で、分散型台帳技術(DLT)を高く評価し、「暗号資産の中で最もエキサイティングなのはコインそのものではなくDLTだ」と発言しています。
こうした規制当局の姿勢の変化は、DeFi全体にとってポジティブな要素となり得ます。ユニスワップのようなプロトコルがマルチチェーン対応を進めることで、ユーザーは規制の明確化を待ちながらも、より多様な選択肢を持つことができるようになります。
ステーブルコイン流動性の増加
CryptoQuantのレポートによれば、ステーブルコインの流動性は拡大を続けており、USDTの時価総額は過去60日間で149億ドル(約2兆円)増加しました。これは2025年1月以来の最速ペースであり、将来の市場回復を支える新たな資本余力をもたらすと考えられています。ユニスワップがソラナに対応したことで、この流動性がより効率的に活用される可能性があります。
Johnの所感:マルチチェーン時代の始まり
ユニスワップのソラナ対応は、DeFiがイーサリアム中心のエコシステムから真のマルチチェーン時代へと移行する象徴的な出来事です。今後、他の主要プロトコルも同様の動きを加速させる可能性が高く、ユーザーにとってはより自由で効率的な取引環境が整っていくでしょう。ただし、複数チェーンを扱う際はセキュリティリスクも増すため、慎重な資産管理が求められます。
この記事は、公開情報を参照し、筆者が事実確認のうえで構成しました:
- ユニスワップがソラナの対応開始、ジュピターの「Jupiter Ultra API」採用で – New Economy
- ユニスワップがソラナ対応開始、非EVMチェーン初の統合実現 – CoinPost
- ビットコイン価格モメンタム弱まるも、クジラの買いは堅調 – CoinPost
- 米SECアトキンス議長「アメリカの暗号資産分野は約10年遅れている」 – JinaCoin
- CoinDesk JAPAN
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